OVA ガッチャマン 第3話 その3 | 成田家の徒然なる日々 ~15th Season

成田家の徒然なる日々 ~15th Season

来訪される皆様に支えられて15年。昭和の特撮・アニメを取り上げていきます。

↑その2の続きです。

 

「ベルク・カッツェよ。いよいよ我がギャラクターも、その役目を終える時が来た」

(総裁X)

「偉大なる総裁X様。全ては御意のまま計画は進んでおります。

既にガッチャマンもこの世になく全人類がギャラクターの前に平伏し、この私が地球の支配者となるのです」(カッツェ)

「ふふふふふ。私がこの地球に来て300万年の時が過ぎた。

何の文明もなく下等な生物だけが存在するこの星に私は種を蒔いた。

種はやがて芽を出し育った。そして収穫の時が訪れた。

300万年の時間など大宇宙を旅する私にとっては、ほんの一瞬に過ぎないな。

ベルク・カッツェよ。今こそ地球人類達に真の作り主が誰であるのかを告げる時が来た。我が意思に従う選ばれし者だけが生き残り、愚か者共はに絶えるのだ。

そしてお前がシステムによって生まれ変わった新しい地球の王となるのだ」(総裁X)

「はっ。感謝の極みにございます総裁。

遂にこの地球が私のものに …」(カッツェ)

「最早これまでですな南部博士。先程ベルク・カッツェが科学忍者隊は全滅したと知らせてきました」(事務総長)

「ふん。それでいいのです」(南部)

「何ですと?」(アンダーソン)

「これは予定されていた事です。

名付けて『不死鳥作戦』」(南部)

「不死鳥作戦?」(アンダーソン)

「タイムリミットまであと18時間」(南部)

「ではガッチャマン達は?」(アンダーソン)

「今は彼らを信じて待つ他はありません。彼らの持つ可能性に賭けるのです」(南部)

「よし。不死鳥作戦の第一段階は成功した。

この作戦が成功するかどうかで地球の運命が決まる。

ギャラクターのメカ鉄獣は南部博士の予測した通りギャラクター基地本部に向かっているはずだ。

本部に潜入しリジェネレーションシステムを停止させる。ジョーのいない分を俺達で頑張るんだ。

地球滅亡のファイナルカウントまであと16時間しかない」(健)

「ヒマラヤ山脈。こんな所にギャラクターの本部があるっていうのか?

しかし基地らしいものは何処にも見えねぇ」(ジョー)

「侵入機に告げる。進入コードを発信せよ」(基地隊員)

「了解。進入コードを発信します」(隊員)

「受信した。クロスカラコルムへようこそ。第13番ゲートより進入せよ」(基地隊員)

「了解」(隊員)

「こっ、これがギャラクターの基地本部」

(ジョー)

「リジェネレーションシステム出力50%まで上昇。

エネルギー充填75%」(隊員)

「各ポイントに異常はないだろうな」

(カッツェ)

「異常ありません。国連軍も完全に沈黙しています」(隊員)

「ふっふっふ。抵抗しても無駄な事が分かったようだな。南部が降伏して来るのも時間の問題だ。

よし。今のうちに箱舟への乗船を開始しろ。

新たなる地球へと旅立つ偉大なるギャラクターの箱舟に」(カッツェ)

「ギャラクター同志は箱舟への乗船を開始せよ。繰り返す。

ギャラクター同志は箱舟への乗船を開始せよ」(隊員)

「地球は崩壊している間これでギャラクターだけ逃げるつもりなのか?

こりらG2号。こちらG2号。

ちっ、ダメか」(ジョー)

「ふっふっふ。そこで何をしているのだ?

どうやらまだネズミが残っていたようだ」

(カッツェ)

「ベルク・カッツェ?」(ジョー)

「このクロスカラコルムに潜入するとは見事だ。しかし君がいくら呼べど叫べど答える者はいないだろう。

レッドインパルスも科学忍者隊も全てに絶えたのだからねぇ。ふっふっふ。

しかし愚かなお前達でもたった1人でこのクロスカラコルムに潜入するはずがない。

仲間は何処だ? 答えればお前の命は助けてやる」(カッツェ)

「ふっ。生憎だったな。

仲間なんかいねぇ。たった1人さ。

1人でも多くお前達を道連れにしてんでやるぜ」(ジョー)

せ」(カッツェ)

「おっと。動くんじゃねぇぜベルク・カッツェ」(ジョー)

「ネズミの分際でこの私に命令するつもりか?」(カッツェ)

「お前達ギャラクターにされた親の仇。今こそ討たせてもらうぜ」(ジョー)

「うっ!?」(ジョー)

「ふっ。何処を狙っている。

私はここだ。さぁよく狙え」(カッツェ)

「ちくしょう」(ジョー)

「ふっふっふ」(カッツェ)

「その針には人間の神経を麻痺させる猛毒が塗られている。並の人間なら既に気絶しているだろう。

大した精神力だ。だがそれも何時まで持つかな?」(カッツェ)

「くそぉ!」(ジョー)

「バードゴー」(ジョー)

 

↓その4へ続く。