【露頭位置】
三重県志摩市阿児町安乗
N34°21'25.4" E136°54'3.8" (Loc.1)
N34°21'24.4" E136°54'4.2" (Loc.2)
N34°21'19.6" E136°53'59.0" (Loc.3)
【参考文献】
1:50,000地質図「志摩」(2017)
この場所の地質体の時代・地層名・岩相について、参考文献から引用します。
▶中生代 後期白亜紀
▶的矢層群
▶相差(おうさつ)コンプレックス
▶砂岩及び砂岩優勢互層
▶泥岩優勢互層
志摩市の安乗崎の南西の海岸にて、四万十帯付加体に属する地質体を観察いたしました(2020年9月訪問)。
Loc.1と2です。後期白亜紀の的矢層群相差コンプレックスの地層(四万十帯付加体)を、第四紀更新世の段丘堆積物が覆っています。
Loc.1 露頭見取図です。整然とした地層は殆ど無く、破断したりメランジュのように混在した姿をしていることが多いです。風化の影響により、全体的に褐色を帯びています。
Loc.1
Loc.1

Loc.1 この写真の範囲には泥岩優勢の砂岩泥岩互層が写っています。破断した厚い砂岩層に由来する砂岩ブロックも見られます。
Loc.1 破断した泥岩優勢の砂岩泥岩互層
Loc.1 破断した泥岩優勢の砂岩泥岩互層。破断した厚い砂岩層に由来する砂岩ブロックも見られます。手前に1mスケールを置いています。
Loc.1 破断した泥岩優勢の砂岩泥岩互層。割れ目が少ない領域は砂岩ブロックです。写真下端に1mスケールを置いています。
Loc.1 破断した泥岩優勢の砂岩泥岩互層。小さな断層や劈開が発達しており、オリジナルの堆積構造は判りづらくなています。
Loc.1 1mスケールの左端までが泥岩優勢の砂岩泥岩互層、それより左が砂岩泥岩互層です。
Loc.1 砂岩泥岩互層
Loc.1 砂岩泥岩互層。大部分が破断しており、元々の堆積構造は殆ど失われています。右下のスケールは1mです。
Loc.1 破断した砂岩泥岩互層。断層に沿って扁平な砂岩岩塊が瓦を重ねたように配列しています。デュープレックス構造のようにも見えます。断層の右側(北西側)が相対的に上昇したと思われます。
Loc.1 破断した砂岩泥岩互層。手前に1mスケールを置いています。
Loc.1 破断した砂岩泥岩互層。砂岩層が連続せず、扁平な岩塊の形状をしていることから、整然とした地層が千切れたことが窺えます。
Loc.1 破断した砂岩泥岩互層
Loc.1 破断した砂岩泥岩互層。泥岩よりも砂岩の方が割れ目(層理、劈開、節理)の間隔が粗いです。砂岩にはこのように層構造とほぼ直交する節理が生じていることがあります。
Loc.1 後期白亜紀の砂岩泥岩互層を不整合に覆う第四紀の段丘堆積物(砂層と礫層)。不整合面は凹凸に富んでいます。
Loc.1 砂岩泥岩互層を不整合に覆う段丘堆積物。不整合面直上には砂層、その上に礫層が重なっています。写真右端のように、礫層が砂岩泥岩互層(基盤岩)を直接覆っているところもあります。
Loc.2 後期白亜紀の破断した砂岩泥岩互層を、第四紀の砂層と礫層(段丘堆積物)が覆っています。ハンマーの長さは30cmです。
Loc.2 破断した砂岩泥岩互層。破断の程度が強く、メランジュや混在岩と呼んでもいいような姿をしています。
Loc.2 破断した砂岩泥岩互層。中央の暗い色のところは固結した破砕帯のようになっています。
Loc.2 破断した砂岩泥岩互層(メランジュ)と段丘堆積物(砂と礫)。左側の淡褐色の岩は砂岩です。メランジュと砂岩は断層で接しており、ハンマーを置いてあるところの岩壁は断層の面にあたります。
Loc.2 砂岩とメランジュ(破断が進んだ砂岩泥岩互層)の境界を成す断層。走向傾斜は N25°E 65°NW です。
Loc.2 砂岩とメランジュ(破断が進んだ砂岩泥岩互層)の境界を成す断層
Loc.3 破断した砂岩泥岩互層
Loc.3 北東側が相対的に上昇する断層の運動履歴が残されています。
Loc.3 破断した砂岩泥岩互層を斜めにカットする断層
Loc.3 破断した砂岩泥岩互層を斜めにカットする断層
Loc.3 断層沿いに、瓦を重ねたような組織(複合面構造)が見られます。
Loc.3 破断した砂岩泥岩互層。写真中央からやや右下のところで地層の上下を判定することができました。
Loc.3 砂岩泥岩互層の砂岩層の接写です。スケールの0cmから9cmにかけて砂粒が徐々に細かくなっており、右側(北側)が上位と判断致しました。










































































































































































































































