【露頭位置】

北海道石狩市厚田区古潭(こたん)
N43°21'8.3" E141°25'34.6" (Loc.1)
N43°21'2.7" E141°25'30.3" (Loc.2)



GoogleMapの赤ピンはLoc.2を指しています。

 

【参考文献1・地質時代・岩相】

1:50,000地質図「厚田」(1956)

▶新第三系

▶南厚田層群

▶望来(もうらい)層

▶硬質頁岩

 

【参考文献2・地質時代・岩相】

1:200,000地質図「留萌」(1974)

▶新第三紀

▶中新世

▶新十津川層群

▶上部

▶S6

▶硬質頁岩

 

【参考Webサイト】

MAK_KAWA のジオ記事サイト

私的・北海道地質百選 『望来海岸の地層』

こちらのWebサイトを拝見したことを契機にこの場所を訪問いたしました。貴重な情報を公開していただいたことに大変感謝申し上げます。

 

2026年4月に訪問いたしました。


板状の層理が発達する頁岩が主体ですが、Loc.1と2では砂岩層を確認いたしました。

 

 

 

 

Loc.1 


Loc.1 中央やや下に写っている周りよりも若干明るい色の層が砂岩です。この砂岩の厚さは1.2mです。層理の走向傾斜は N60°E 18°SE です。

Loc.1 転石の比較です。右が泥岩(シルト岩)、左が細粒砂岩です。泥岩の方が色が暗いです。

Loc.1 硬質頁岩に挟まれる厚さ1.2mの砂岩層。

Loc.1

Loc.1

Loc.1 

Loc.1 砂岩層が断層の存在を教えてくれました。

Loc.1 頁岩と砂岩に変位を与える断層

Loc.1 露頭上方にLoc.2の砂岩層があります。

Loc.1 

Loc.1 頁岩から水が滲み出ています。

Loc.1の南方 灰色の頁岩に挟まれる黄粉色の層はLoc.2で確認された砂岩です。これらの地層を不整合に覆う段丘堆積物も見られます。

Loc.1の南方 地表直下には、黒い土壌らしき層も見られます。

Loc.1と2の間 段丘堆積物は砂が主体のようです。昔の砂浜や砂丘に由来するかもしれません。

 

Loc.2 頁岩に挟まれる砂岩をここでも確認することができました。1mスケールを立て掛けているところが砂岩です。

Loc.2 頁岩と厚さ1mの砂岩

Loc.2 頁岩と砂岩。砂岩の基底には凹凸があります。


Loc.2 頁岩に挟まれる砂岩。砂岩の下部は層構造が乏しい(塊状)ですが、上部は平行葉理(ラミナ)が見られます。ハンマーの長さは28cmです。

Loc.2 下が泥岩(頁岩)、上が砂岩です。


Loc.2 下が泥岩、上が砂岩です。砂岩の底面は凸凹しているところがあります。

Loc.2 下が泥岩、上が砂岩です。

Loc.2 下が泥岩、上が砂岩です。ここまで近づいて見ると粒子の大きさの違いが判ります。

Loc.2 頁岩

Loc.2 頁岩

Loc.2 頁岩

Loc.2 参考文献では“硬質頁岩”とされています。離れたところから露頭を見ると頁岩らしい整然とした層理が認められるのですが、近くで見ると意外とそうでもないと思いました。

Loc.2の南方 N43°21'1.6" E141°25'29.4"

スケールを指しているところで化石のようなものがありました。

Loc.2の南方 N43°21'1.6" E141°25'29.4"

泥岩の中にあった化石のようなもの。単三電池ほどの太さです。中は穴あきチーズのような空隙があります。

Loc.2の南方 N43°21'1.6" E141°25'29.4"

泥岩の中にあった化石のようなもの。長軸と平行な筋が認められます。

 

 

【関連リンク】

望来層の”硬質頁岩”は、渡島半島の八雲層や木古内層などと見た目が似ていると思いました。

 

【露頭位置】

北海道十勝郡浦幌町字チプネオコツペ

N42°46'39.8" E143°46'42.9"  (Loc.1)

N42°46'25.4" E143°46'24.7" (Loc.2)

N42°46’15.2” E143°46’16.9” (Loc.4)

 

GoogleMapの赤ピンはLoc.2を指しています。

 

【参考文献・地質時代・地層名・岩相】

1:50,000地質図「厚内」

▶新第三紀

▶厚内層群

▶厚内累層

▶凝灰質淤泥(シルト)岩・砂岩および礫岩

 軽石質凝灰岩

 

2026年4月に訪問いたしました。

Loc.1 ここでは砂岩シルト岩互層を確認いたしました。

Loc.1 

Loc.1 

Loc.1 比較的明るい白っぽい層がシルト岩、灰色の層が砂岩です。

Loc.1 砂岩シルト岩互層

Loc.1 砂岩シルト岩互層

Loc.1 この写真の範囲ではハンマー(L=28cm)より下には砂岩シルト岩互層、上には砂岩優勢の地層が現れています。層理の走向傾斜は N67°W 20°SW です。

Loc.1 砂岩シルト岩互層

Loc.1 砂岩シルト岩互層。砂岩は灰色を呈し、岩片を手で握ると粉砕できてまう程に脆いです。シルト岩は灰白色を呈し、岩片は砂岩よりも硬いです。その代わり、砂岩よりもシルト岩の方に亀裂が多く生じています。

Loc.1 砂岩の中に炭化した材化石が含まれていました。

Loc.1 砂岩シルト岩互層に挟まれる厚さ約1.5mの砂岩。参考文献の説明書でも述べられている“層間褶曲”が中央やや左下に写っています。

Loc.1 層間褶曲を有する砂岩

Loc.1 砂岩の接写です。

 

Loc.2

Loc.2

Loc.2

Loc.2 中央の白っぽい層が、砂岩に挟まれる珪藻質シルト岩であることを確認いたしました。

Loc.2 砂岩に挟まれる厚さ約3mの珪藻質シルト岩

Loc.2 砂岩に挟まれる厚さ約3mの珪藻質シルト岩

Loc.2 珪藻質シルト岩の転石です。横方向の縞模様がラミナ(葉理)です。

Loc.2 ハンマーより上の明るい色の層が珪藻質シルト岩、下が砂岩です。層理の走向傾斜は N74°W 13°SW です。

Loc.2 砂岩

Loc.2 砂岩。平板状の整然とした層理ばかりかと思いましたが、ここでも層間褶曲が見られました。

Loc.2 層間褶曲を有する砂岩

Loc.2 層間褶曲を有する砂岩

 

Loc.3は道路からの遠望のみです

Loc.3 この写真の範囲では、右下~中央が砂岩シルト岩互層、左上が砂岩優勢層と見受けられます。

Loc.3 砂岩シルト岩互層(右下)の上に重なる砂岩優勢層

Loc.3 砂岩優勢層は、このようにのっぺりとした見た目をしています。

 

Loc.4 Loc.3の砂岩優勢層の続きを確認いたしました。

Loc.4

Loc.4 この層は軽石質凝灰岩と見受けられます。下限は不明ですが、厚さは3m以上あります。若干の層理が見られますが、殆どは塊状無層理です。地層の固結度は高くありません。ハンマーピックの打撃で容易に崩すことができます。ハンマーの左上、暗い色の所は、ハンマーで突き崩した痕です。

Loc.4 軽石質凝灰岩。径1cm以下の豆粒サイズの軽石礫を多量に含んでいます。軽石礫の角の取れ具合は亜角礫~亜円礫です。

Loc.4 

Loc.4 凝灰質砂岩。先ほどの軽石質凝灰岩よりも層理が発達しています。

Loc.4 凝灰質砂岩

Loc.4 凝灰質砂岩。軽石や流紋岩の礫を含有しています。

Loc.4 凝灰質砂岩

 

Loc.5 厚内トンネル付近の露頭を眺望いたしました。

Loc.5 砂岩シルト岩互層と見受けられます。

Loc.5

Loc.5

Loc.5

Loc.5 写真や参考文献からの推測になりますが、この写真下部の砂岩シルト岩互層は厚内累層、上部の厚い砂岩は白糠累層かもしれません。

 

【近隣の露頭】

 

 

【露頭位置】

北海道十勝郡浦幌町字直別 乙部海岸

N42°49'36.5" E143°50'45.6"

 

下記リンクの【1】では、堆積構造・砂岩脈・破砕帯について着目いたしました。当記事【2】では風化帯や上に載る堆積物について紹介してまいります。

 

 

 

【参考文献・地質時代・地層名・岩相】

1:50,000地質図「厚内」

▶新第三紀

▶厚内層群

▶白糠累層

▶凝灰質淤泥(シルト)岩・砂岩および凝灰岩

 

露頭全景

 

Loc.1・2・3

Loc.1・2

Loc.1・2・3

Loc.1

Loc.1 砂岩薄層を挟むシルト岩。青みがかった未風化領域と褐色の風化帯の境界が明瞭に現れています。

Loc.1 砂岩薄層を挟むシルト岩。層理の走向傾斜は N19°E 10°SE です。ハンマーの長さは28cmです。

Loc.1 この写真の範囲では、シルト岩の層理と風化帯の境界が斜交している様子が見られます。

Loc.1 

Loc.1

Loc.1

Loc.1

Loc.1 白い層は凝灰岩です。この写真の範囲では、風化帯の境界が層理とほぼ一致している所が見られます。

Loc.1 シルト岩に挟まれる凝灰岩。23cmスケールの左端には断層があります。

Loc.1 小断層によって変位したシルト岩と凝灰岩

Loc.1 凝灰岩の接写です。

Loc.1 凝灰岩の接写です。ここの凝灰岩の粒の大きさは砂質シルト相当が多いですが、粗粒~細粒砂相当からなる層も薄く挟まれています。粒径の変化(級化構造)から、地層は逆転していないと見做せます。

 

Loc.2

Loc.2 シルト岩

Loc.2 シルト岩の地層がバラバラになっています。右下のスケールは1mです。

Loc.2 元の層構造が辛うじて保たれています。岩盤の割れ目に染み込んだ水が凍結と融解を繰り返すことによってこのようになったのでしょうか。。。想像が搔き立てられます。

Loc.2 バラバラになったシルト岩。左下のスケールは23cmです。

Loc.2 バラバラになったシルト岩

Loc.2 バラバラになったシルト岩

 

Loc.3 シルト岩

Loc.3 この写真の範囲でも、層理と風化帯の境界がほぼ一致している姿が見られます。右下のスケールは1mです。

Loc.3 高角度の節理に沿って風化した様子が見られます。

Loc.3

Loc.3 節理に沿って楔状に侵入した風化帯

Loc.3 節理に沿って楔状に侵入した風化帯

Loc.3 節理に沿って楔状に侵入した風化帯。鉄分が沈着したためか風化帯の中軸が局所的に硬くなっている状況も認められました。

Loc.3 中央の細い岩脈のように見えるところは、節理に沿って鉄分が沈着したため相対的に硬質になっています。

Loc.3 先ほどの岩脈のようなものを露頭上方へ辿ると、周囲のシルト岩もろともバラバラになっています。硬い角礫が縦に並んでいるような姿になっています。

Loc.3

Loc.3 ハンマーのピックが刺さっているところが、風化したシルト岩と礫層の境界です。

Loc.3 ハンマーのピックが刺さっているところが、風化したシルト岩と礫層の境界です。

Loc.3 ハンマーのピックが刺さっているところが、風化したシルト岩と礫層の境界です。この位置で外来の円い礫が出現したことから、礫層の基底と見做しました。

Loc.3 礫層の上には砂層、さらにその上には泥炭層と思われる黒い層が重なっています。

Loc.3

Loc.3 シルト岩の中に細かいひび割れが無数に生じています。脈状構造(vein structure)かもしれません。

Loc.3

Loc.3 左端の23cmスケールと右端のハンマーは、礫層の基底(不整合面)に配置しています。

 

Loc.3

Loc.3 23cmスケールを置いているところが風化したシルト岩と礫層の境界です。

Loc.3 23cmスケールを置いているところが風化したシルト岩と礫層の境界です。碁石のような外来の円い礫が出現した位置を礫層の基底と見做しました。

Loc.3 礫層とその上に重なる砂層

 

Loc.4 表題の白糠累層のテーマからは逸れますが、ここでは若い時代の未固結の礫・砂・泥炭層を見ることができました。1mスケールを置いているベンチ状の箇所には泥炭層が分布しています。

Loc.4 礫層が下に凸のレンズ状の形態で分布しています。河川の流路を埋積したチャネル構造と見受けられます。中央やや右、泥炭層のところに28cmハンマーを突き刺しています。

Loc.4 砂層に囲まれているレンズ状の礫層。左端のスケールは1mです。

Loc.4 下端の暗い色の層は砂と泥炭質シルトの互層です。礫層の直上には砂層(ハンマーの所では尖滅)が重なっています。ハンマー下端の黒い層準は泥炭層、その上には砂層があります。

Loc.4 砂・泥炭質シルト互層と礫層

Loc.4

Loc.4 

Loc.4 写真下部から、礫層、泥炭層、砂層、礫層の順に重なっています。

Loc.4 礫層が下位の地層を削っている構造が見られます。

Loc.4 左端のスケールは1mです。

Loc.4

Loc.4 砂層の接写です。黒い縦の筋は根っこの痕?かもしれません。

Loc.4 斜交成層を有する含礫砂層と泥炭層

Loc.4 下部の暗い色の層は砂・泥炭質シルト互層です。

 

 

【石炭層の事例】

泥炭が地下深くに埋もれると石炭になると言われています。

 

 

 

【近隣の露頭】

 

【露頭位置】

北海道十勝郡浦幌町字直別 乙部海岸

N42°49'39.1" E143°50'49.5" (Loc.3)

 

下記リンクの【2】では風化帯や上に載る堆積物について着目いたしました。当記事の【1】では、堆積構造・砂岩脈・破砕帯について紹介してまいります。

 

 

 

【参考文献1・地質時代・地層名・岩相】

1:50,000地質図「厚内」

▶新第三紀

▶厚内層群

▶白糠累層

▶凝灰質淤泥(シルト)岩・砂岩および凝灰岩

 

【参考文献2】

山本ほか,2007,千倉層群畑層中に見られる大規模コンボリュート葉理と火炎構造.地質学雑誌 Vol.113,No.11.

 

2026年4月に訪問いたしました。

シルト岩の露頭が連なっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Loc.1 白糠累層のシルト岩。層理の走向傾斜は N19°E 10°SE です。ハンマーの長さは28cmです。

Loc.1 シルト岩が優勢ですが、このように薄い砂岩(中央の暗い色の帯)が挟まれていることがあります。

Loc.1 砂岩薄層を挟むシルト岩。中央にコンボリュート葉理(ラミナ)と思われる構造が見られます。

Loc.1 砂岩薄層を挟むシルト岩。左端のスケールは23cmです。

Loc.1 コンボリュート葉理と思われる構造

Loc.1 コンボリュート葉理と思われる構造

Loc.1 コンボリュート葉理と思われる構造

Loc.1 コンボリュート葉理と思われる構造

Loc.1 砂岩薄層を挟むシルト岩。下端に1mスケールを置いています。整然とした地層ばかりのように見えますが、、、

Loc.1 まるで墨流しのように乱れた構造が見られます。

Loc.1 画像のコントラストを強調しました。地層が固まる前にこのような構造が出来たと思われます。この構造の成因は、地震の振動による液状化、水底地すべり、生物擾乱などが考えられます。

Loc.1 乱れた構造を有するシルト岩・砂岩。

Loc.1 乱れた構造を有するシルト岩・砂岩。

 

Loc.2 砂岩薄層を挟むシルト岩

Loc.2 整然とした地層ばかりと思いきや、ここにも妙な構造がありました。幅の狭い砂岩の脈らしきものが分岐・合流を繰り返しながら走っています。

Loc.2 シルト岩を貫く砂岩の脈

Loc.2 シルト岩を貫く砂岩の脈

Loc.2 シルト岩(灰色)を貫くネットワーク状の砂岩脈(暗灰色)

Loc.2 シルト岩を貫くネットワーク状の砂岩脈

Loc.2 シルト岩を貫く網目状の砂岩脈

Loc.2 この写真の範囲では、コンクリート業界用語で言う“ヘアークラック”のような極めて薄い分岐脈が無数に発達しています。

Loc.2 シルト岩(灰色)を貫く砂岩脈(暗灰色)

Loc.2 コントラスト等を変えた画像です。ヘアークラックのような極薄の分岐脈が無数に生じています。地質の業界では“脈状構造(vein structure)”と呼ばれるものに該当するかもしれません。

Loc.2 シルト岩(灰色)を貫く砂岩脈(暗灰色)

Loc.2 シルト岩(灰色)を貫く砂岩脈(暗灰色)。中央のメインの岩脈から、細かい脈がいくつも分岐しています。

パソコンのGoogle Chrome 、Microsoft Edgeブラウザでご覧の方へ、画像を右クリック→新しいタブで画像を開く→アドレス末尾の"caw=800"を消してEnterキーを押す の操作を行いますと高画質の画像をご覧になれます。Webページのズーム機能([ctrl] を押しながら[+][-]またはマウスのスクロールホイール)を用いれば、画像を拡大・縮小することができます。

 

Loc.3 砂岩薄層を挟むシルト岩

Loc.3 破砕帯?でしょうか。断層の破砕帯であれば露頭上方まで続くことが期待されますが、ここの場合は破砕帯が途中で終わっています。

Loc.3 謎の破砕帯。ハンマーのすぐ右側にて、地層が若干ずれている様子が認められます。破砕帯の右側の層理の走向傾斜は N19°W 10°S です。

Loc.3 謎の破砕帯の左端の走向傾斜は N73°W 77°SW です。

Loc.3 謎の破砕帯

Loc.3 謎の破砕帯。割れ目の密集度が上部と下部で明らかに異なっています。

Loc.3 謎の破砕帯

Loc.3 

Loc.3 小さな正断層が見られました。断層の一部区間(1mスケールの直上)は層理とほぼ平行に走っていると見受けられます。

Loc.3 シルト岩に変位を与える断層

Loc.3 シルト岩に変位を与える断層

 

 

【近隣の露頭】

 

【露頭位置】

北海道釧路市紫雲台

N42°57'50.7" E144°23'39.4" (Loc.3)

 

 

【参考文献・地質時代・岩相】

1:50,000地質図「釧路」(1962)

▶古第三紀

▶浦幌層群

▶雄別累層

▶下部層

▶砂岩・泥岩および礫岩

 

2026年6月に訪問いたしました。

Loc.1

Loc.1 層内褶曲は地すべりや地震の振動などのショックによって生じたと思われます。

Loc.1 層内褶曲を有する中粒~細粒砂岩。置いてあるスケールは1mです。

Loc.1 層内褶曲を有する中粒~細粒砂岩。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.1 層内褶曲を有する中粒~細粒砂岩。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.1 

Loc.1 層内褶曲を有する中粒~細粒砂岩(下)と砂岩シルト岩互層(上)。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.1 中粒~細粒砂岩(下)と砂岩シルト岩互層(上)。立て掛けているスケールは23cmです。

Loc.1 中粒~細粒砂岩。炭質?のシルトが、偽礫(rip-up clasts)のように断続的に分布しています。

 

Loc.2

Loc.2 斜交成層は、参考文献の説明書では“偽層”と表記されています。

Loc.2 左下のスケールは1mです。

Loc.2 層理が斜交している砂岩シルト岩互層。立て掛けているスケールは23cmです。

Loc.2 砂岩シルト岩互層。写真上端、黒いシルト岩の直上には中粒~細粒砂岩層が重なっています。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.2 細粒砂岩・砂質シルト岩互層(下)と中粒~細粒砂岩(上)

Loc.2 砂岩シルト岩互層(下端)と斜交成層(クロスラミナ)が発達する中粒~細粒砂岩。

Loc.2 斜交成層(偽層)が発達する砂岩

Loc.2 砂岩。特定の層準のラミナ(葉理)が曲がっています。

Loc.2 砂岩。特定の層準のラミナ(葉理)が曲がっています。

Loc.2 

Loc.2 砂岩シルト岩互層(下部)と砂岩(中部~上部)。立て掛けているスケールは1mです。

Loc.2 細粒砂岩と砂質シルト岩の互層。割れ目が細かい暗い色の層が砂質シルト岩、中央やや上のザラザラした層が砂岩です。

Loc.2 砂岩シルト岩互層と含礫砂岩(上端)。含礫砂岩の直下には薄い石炭層があります。

Loc.2 下より砂岩シルト岩互層、石炭薄層、含礫砂岩の順に重なっています。

Loc.2 黒光りする石炭薄層

Loc.2 砂岩シルト岩互層(下)と含礫砂岩(上)。含礫砂岩の底面に着目しますと、この層は下位層を緩やかに削っていることが判ります。左端のスケールは23cmです。

Loc.2 含礫砂岩の基底

Loc.2 含礫砂岩に含まれている炭化した材化石

Loc.2 砂岩。粒径が大きい所と小さい所が見られます。

Loc.2 この写真の範囲に限っては含礫砂岩というより、礫岩と呼んだ方が適当かもしれません。参考文献によりますと、赤い粒子は珪質岩(チャート)であるとのことです。

 

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層。地理院地図によりますと、崖の頂部の海抜は約22mです。

Loc.3 露頭下部の暗い灰色の地層は砂岩シルト岩互層、その上の褐色の地層は砂岩です。

Loc.3 下端中央に1mスケールを立て掛けています。

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層。左下に1mスケールを立て掛けています。

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層。右下に1mスケールを立て掛けています。

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層。下端中央に1mスケールを立て掛けています。

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層。立て掛けているスケールは1mです。

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層。左下に1mスケールを立て掛けています。

Loc.3 下部の暗い灰色の地層は砂岩シルト岩互層、その上の褐色の地層は砂岩です。1mスケールを立て掛けています。

Loc.3 細粒砂岩・砂質シルト岩互層(下)と中粒~細粒砂岩(上)

Loc.3 細粒砂岩・砂質シルト岩互層。左端のスケールは23cmです。

Loc.3 細粒砂岩・砂質シルト岩互層。割れ目が細かい層がシルト岩、中央やや下のやや明るい色の層が比較的厚い細粒砂岩です。

Loc.3 大型の斜交成層を有する地層。左下のスケールは1mです。

Loc.3 砂岩シルト岩互層(下部)と砂岩優勢層。砂岩優勢層の中にはシルト岩が挟まれていることがあります(中央)。立て掛けているスケールは1mです。

Loc.3 中粒~細粒砂岩

Loc.3 砂岩シルト岩互層(下部)と砂岩優勢層。立て掛けているスケールは1mです。

Loc.3 下位層が上位層によって切られている(浸食されている)堆積構造が見られます。

Loc.3 1mスケール上端の地層に着目します。この地層を左の方へ辿ると消えてしままいます。このことから、下位層が上位層に削られている堆積構造がここでも判定できます。

Loc.3 まるで不整合のように見えますが、浸食面の上も下も浦幌層群雄別層に属する地層です。浸食ではなく地すべりによる構造である といった議論も生じるかもしれません。

 

【関連リンク】

 

【露頭位置】

北海道釧路市益浦四丁目

Loc.1…N42°57'9.0" E144°26'16.0"

Loc.5…N42°57'9.9" E144°26'10.4"

 

Google Map の赤ピンはLoc.1を指しています。

 

【参考文献・地質時代・地層名・岩相】

1:50,000地質図「釧路」(1961)

▶古第三紀

▶浦幌層群

 ▶春採(はるとり)累層▶砂岩・泥岩および炭層

 ▶別保(べっぽ)累層▶礫岩・砂岩および淤泥岩(シルト岩)

 

【参考Webサイト】

MAK_KAWA のジオ記事サイト

私的・北海道地質百選 『浦幌層群の河川成層』

こちらのWebサイトを拝見したことを契機にこの場所を訪問いたしました。貴重な情報を公開していただいたことに大変感謝申し上げます。

 

パソコンのGoogle Chrome 、Microsoft Edgeブラウザでご覧の方へ、画像を右クリック→新しいタブで画像を開く→アドレス末尾の"caw=800"を消してEnterキーを押す の操作を行いますと高画質の画像をご覧になれます。Webページのズーム機能([ctrl] を押しながら[+][-]またはマウスのスクロールホイール)を用いれば、画像を拡大・縮小することができます。

2026年6月、Loc.1にて別保累層、Loc.1~5にて春採累層に属する地層を観察いたしました。

右手前の露頭は春採累層の砂岩です。左奥の露頭がLoc.1で、別保累層の礫岩とその上に重なる春採累層の砂岩が現れています。別保累層の出現形態から、両者の露頭の間には断層があることが推定されます。

Loc.1 N42°57'9.0" E144°26'16.0"

別保累層の礫岩(厚さ2m+)、春採累層の含礫中粒~細粒砂岩(厚さ2m)、シルト岩の順に重なっています。右端のスケールは1mです。

Loc.1 別保累層(下)と春採累層(上)。立て掛けているスケールは23cmです。

Loc.1 別保累層の礫岩(下)と春採累層の砂岩(上)

Loc.1 別保累層の礫岩。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.1 別保累層の礫岩。砂岩が挟まれています。中央の砂岩薄層には右→左の古流向を示すクロスラミナが見られます。

Loc.1 別保累層の礫岩と砂岩。炭鉱業界では“黒玉”と呼ばれているそうです。

Loc.1 別保累層の礫岩。縞々の岩は片麻岩?かもしれません。そのすぐ右隣りには赤色の火山岩礫があります。

Loc.1 別保累層の礫岩。黒っぽい粘板岩、灰色の砂岩、火山岩、緑色岩などの礫が見られます。

Loc.1 別保累層の礫岩。緑色の火山礫凝灰岩?のような礫がありました。

Loc.1 別保累層の礫岩。中央やや右の白い礫は花崗岩?かもしれません。

Loc.1 別保累層の礫岩。稀に赤色チャートの礫もあります。

 

Loc.2 春採累層。暗い色の層は石炭薄層を挟むシルト岩、その上の黄褐色の層は砂岩です。左下に1mスケールを置いています。

Loc.2 春採累層。暗い色の層は石炭薄層を挟むシルト岩、その上の黄褐色の層は砂岩です。下に1mスケールを置いています。

Loc.2 春採累層。シルト岩に挟まれる石炭薄層。

Loc.2 春採累層。石炭薄層を挟むシルト岩(下)と砂岩(上)。砂岩の基底には斜交成層が見られます。立て掛けているスケールは1mです。

Loc.2 春採累層。下端中央に1mスケールを置いています。

Loc.2 地層境界のずれから、断層があることが判ります。

Loc.2 春採累層に変位を与える断層。左下に1mスケールを置いています。

Loc.2 春採累層。断層の南西側、厚い砂岩層の直下の石炭です。

 

Loc.3では春採累層の中粒砂岩を観察いたしました。

Loc.3 斜交成層を有する中粒砂岩。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.3 この写真の範囲では灰白色のシルト岩の偽礫(rip-up clasts)が多く含まれています。まるで軽石質の火山礫凝灰岩のように見えます。

Loc.3 春採累層の砂岩。露頭直下に1mスケールを置いています。

Loc.3 春採累層の砂岩

Loc.3 大型のシルト岩偽礫

Loc.3 春採累層の砂岩層。左上にはシルト岩層が写っています。左下に23cmスケールを置いています。

Loc.3 春採累層。斜交成層を有する中粒砂岩。左下のスケールは23cmです。

Loc.3 斜交成層を有する春採累層の中粒砂岩。シルト岩の偽礫(rip-up clasts)が集まっている領域が見られます。

Loc.3 春採累層。シルト岩の偽礫を含む中粒砂岩。

Loc.3 春採累層の砂岩。写真下部の斜交成層の古流向は左→右ですが、上部の古流向は右→左となっています。また、節理や一部の層理に沿って風化により褐色に染まっています。左下のスケールは23cmです。

Loc.3 春採累層の砂岩。節理や一部の層理沿いは風化により褐色に染まっています。左下のスケールは1mです。

 

Loc.4では春採累層の中粒砂岩(下)とシルト岩(上)を確認いたしました。

Loc.4 春採累層。中粒砂岩(下)とシルト岩(上)。右下に1mスケールを置いています。

Loc.4 春採累層。中粒砂岩(下)とシルト岩(上)。節理沿いの変色は、砂岩とシルト岩どちらにも及んでいます。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.4 春採累層。中粒砂岩(下)とシルト岩(上)。左端のスケールは23cmです。

Loc.4 春採累層。中粒砂岩(下)とシルト岩(上)。砂岩よりもシルト岩の方が細かく割れる様子が認められます。

Loc.4 春採累層。中粒砂岩(右下)と石炭薄層を挟むシルト岩。立て掛けているスケールは1mです。

 

Loc.5 N42°57'9.9" E144°26'10.4"

春採累層。シルト岩と石炭層、断層を見ることができました。左端のスケールは1mです。写真左端の層理の走向傾斜は N28°W 10°SW です。

Loc.5 春採累層。シルト岩に挟まれる石炭。

Loc.5 春採累層。シルト岩と石炭。石炭は鈍い光沢を放っています。

Loc.5 春採累層。石炭を挟むシルト岩。石炭層の食い違いから断層があることが判ります。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.5 断層の走向傾斜は N25°E 87°NW です。置いてあるスケールは23cmです。

炭鉱にて石炭層が断層で途切れると採炭事業が“失敗”となります。これが断層を英語では“Fault”と呼ぶことになった由来だそうです。

 

【関連リンク】

 

【露頭位置】

北海道釧路市益浦三丁目

N42°57'8.9" E144°26'1.5"

 

【参考文献・地質時代・地層名・岩相】

5万分の1地質図「釧路」(1961)

▶古第三紀

▶浦幌層群

 ▶天寧(てんねる)累層▶礫岩・砂岩および泥岩

 ▶春採(はるとり)累層▶砂岩・泥岩および炭層

 

【参考Webサイト】

MAK_KAWA のジオ記事サイト

私的・北海道地質百選 『浦幌層群の河川成層』

こちらのWebサイトを拝見したことを契機にこの場所を訪問いたしました。貴重な情報を公開していただいたことに大変感謝申し上げます。

 

2026年6月に訪問いたしました。ここでは春採累層砂岩と石炭、天寧累層の礫岩を観察いたしました。左端のスケールは1mです。

明るい灰色の層が春採累層の細粒~中粒砂岩、その上の黒い層が石炭、さらにその上に天寧累層の礫岩が重なっています。立て掛けているスケールは1mです。

狭い範囲ではありますが、春採累層の細粒~中粒砂岩には層内褶曲が見られました。地層が固結する前に、水底地すべりや地震の振動などによって地層が乱されたものと思われます。以下、層内褶曲の写真を提示いたします。

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

 

春採累層の砂岩。小さな断層によって階段状に地層が変位している姿が見られます。

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩。写真上部には平板状の“通常の層構造”が写っています。

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩。写真上部には平板状の“通常の層構造”が写っています。

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

春採累層の砂岩

 

下位より、春採累層の砂岩、春採累層の石炭、天寧累層の礫岩の順に重なっています。層理の走向傾斜は N10°W 10°W です。立て掛けているスケールは23cmです。

礫岩の基底が凸凹しているところが見られます。このようになった理由として、削り込み(浸食)や不同沈下などが考えられます。

 

厚くはないのですが見事な石炭です。黒光りしていて、意外と緻密です。石炭が“黒いダイヤ”とも呼ばれる所以が分かったような気がします。

春採累層の石炭と天寧累層の礫岩

崖の下に1mスケールを置いています。

石炭層は同じ厚さでは続いていません。

こちらでは、石炭層の厚さは数cm程に薄くなっていました。

春採累層最上部の薄い石炭層

下位より、春採累層の砂岩、春採累層の石炭、天寧累層の礫岩です。下端のスケールは1mです。

石炭の中にレンズ状の砂岩が局所的に挟まれています。石炭と礫岩の境界が、一部ではジグザグになっている姿も見られます。

立て掛けているスケールは1mです。

天寧累層の礫岩

 

天寧累層の礫岩。写真中央に左→右の古流向を示唆する斜交成層が辛うじて見えます。

天寧累層の礫岩

天寧累層の礫岩

天寧累層の礫岩。炭鉱業界では“赤玉”と呼ばれているそうです。赤色チャートの礫が目立ちます。ほかに、緑色岩(輝緑凝灰岩)や黒色の粘板岩の礫も認められました。

天寧累層の礫岩

天寧累層の礫岩。角が取れた円い礫は少ないです。

天寧累層の礫岩

 

【関連リンク】

 

【露頭位置】

北海道釧路郡釧路町大字昆布森村

N42°56′55.8" E144°31′18.2" (Loc.4)

Google Map の赤ピンはLoc.4を指しています。

【参考文献・地質時代・地層名・岩相】

1:50,000地質図「昆布森」(1956)

▶古第三紀

▶浦幌層群

 ▶舌辛累層

 ▶米町砂岩層▶泥質砂岩・細粒砂岩および泥岩

 

 ▶チョロベツ累層

 ▶清水泥岩層▶泥岩および砂岩

 

 ▶チョロベツ累層

 ▶雄別互層▶砂岩および泥岩

 

2026年7月、昆布森漁港西方にて古第三紀の浦幌層群に属する地層を観察いたしました。Loc.1ではチョロベツ累層雄別互層、Loc.2ではチョロベツ累層清水泥岩層、Loc.3~7では舌辛累層米町砂岩層の露頭を確認いたしました。

 

Loc.1 N42°57′0.9" E144°31′26.2" 

Loc.1 参考文献の地質平面図によりますと、この場所の地層は浦幌層群 チョロベツ累層 雄別互層に属します。

Loc.1 砂岩と礫岩の互層。斜交成層が見られます。 

Loc.1 斜交成層を有する砂岩礫岩互層

Loc.1 赤い礫はチャートです。そのほかに、緑色岩、砂岩、粘板岩らしき礫も見られました。

Loc.1 23cmスケールの中間あたりに地層境界があり、下が砂岩礫岩互層、上が細粒砂岩と中粒砂岩の互層です。さらにその上には、黒い石炭層(厚さ0.2m)と泥岩が重なっています。

Loc.1 23cmスケールの中間より下が砂岩礫岩互層、上が細粒砂岩と中粒砂岩の互層です。炭化した扁平な材化石が認められます。

Loc.1 下から細粒砂岩と中粒砂岩の互層、厚さ0.2mの石炭(23cmスケールの所)、泥岩の順に重なっています。

Loc.1 下部より細粒砂岩と中粒砂岩の互層、石炭(厚さ0.2m)、泥岩の順に重なっています。

 

Loc.2 N42°56′55.8" E144°31′18.2"

ここにはチョロベツ累層清水泥岩層に属する地層が現れていました。露頭上部の絶壁を成す地層は舌辛累層米町砂岩層に属します。

Loc.2 下から泥岩、含礫中粒砂岩、細粒砂岩の順に重なっています。写真下端のスケールは1mです。

Loc.2 チョロベツ累層 清水泥岩層

Loc.2 泥岩。層理の走向傾斜はN66°W 7°SW です。右端のスケールは1mです。

Loc.2 泥岩の中に含まれている炭化した材化石

Loc.2 泥岩

Loc.2 泥岩。芋虫形の明るい色の領域は砂岩です。生痕化石かもしれません。スケール上端の層準には貝の化石があります。

Loc.2 泥岩に含まれている貝化石

Loc.2 貝化石は転石でも確認されました。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.2 貝化石を含む泥岩の転石

Loc.2 貝化石を含む泥岩の転石

Loc.2 泥岩、含礫中粒砂岩、細粒砂岩。左端のスケールは1mです。

Loc.2 泥岩と含礫中粒砂岩の境界です。生痕化石と思われる芋虫形の砂岩がいたるところに見られます。

Loc.2 泥岩と含礫中粒砂岩の境界

Loc.2 泥岩と含礫中粒砂岩の境界

Loc.2 泥岩と含礫中粒砂岩の境界

Loc.2 下より泥岩、含礫中粒砂岩(中央)、細粒砂岩の順に重なっています。含礫中粒砂岩について、基底の境界は生痕化石(?)により複雑ですが、上端の境界は比較的平滑です。礫の含有は基底ほど多く、上位ほど少なくなっています。

Loc.2 含礫中粒砂岩の下部

Loc.2 含礫中粒砂岩(下)と細粒砂岩(上)の境界が中央にあります。

 

Loc.3 N42°56′56.2" E144°31′17.5"

ここには舌辛累層米町砂岩層に属する地層を貫くの砂岩岩脈が現れていました。1mスケール左側の暗い色の岩が岩脈です。

Loc.3 左(西)が中粒砂岩の岩脈、右(東)が母岩(host rock)の細粒砂岩です。岩脈の走向傾斜は N10°W 90° です。

Loc.3 1mスケールの右側(東側)の暗い色の帯状の岩が砂岩岩脈です。

Loc.3 陸側の露頭にも砂岩岩脈が現れていました。岩脈の幅は約60cmです。

Loc.3 左(西)が砂岩岩脈、右(東)が母岩の細粒砂岩層です。低角度の砂岩の層理が、高角度の岩脈に切られている様子が確認されました。

 

Loc.4 N42°56′54.5" E144°31′13.8"

舌辛累層 米町砂岩層 に属する細粒~中粒砂岩です。

Loc.4 砂岩が主体ですが、破線のところには薄い礫岩層があります。

Loc.4 舌辛累層 米町砂岩層 細粒~中粒砂岩。左下に1mスケールを置いています。

Loc.4 舌辛累層 米町砂岩層 細粒~中粒砂岩。23cmスケールのすぐ上には礫岩薄層があります。右→左の古流向を示す斜交成層が見られます。

Loc.4 斜交成層を有する砂岩。1mスケールのすぐ上には礫岩薄層があります。

Loc.4 砂岩に挟まれる礫岩薄層

Loc.4 砂岩に挟まれる礫岩薄層。暗い色で縁取られているものは礫ではなくコンクリーション(ノジュール・団塊)と見受けられます。

Loc.4 礫岩薄層と砂岩の境界です。炭化した黒い材化石の破片がありました。

Loc.4 コンクリーション(ノジュール)らしき岩塊の輪郭は饅頭形をしていることが多いですが、瓢箪形も稀に見られます。

Loc.4 コンクリーションらしき岩塊の中心には、星形の鉱物??が見られます。

Loc.4 斜交成層を有する細粒~中粒砂岩。左端のスケールは1mです。写真上部の無数の穴は風化によって生じたものです。タフォニ(tafoni)とも呼ばれています。

Loc.4 斜交成層を有する細粒~中粒砂岩。左下のスケールは23cmです。

Loc.4 斜交成層を有する細粒~中粒砂岩。左下のスケールは23cmです。

 

Loc.5 N42°56′55.4" E144°31′8.9"

舌辛累層 米町砂岩層 に属する細粒~中粒砂岩と断層を見ることができました。置いていあるスケールは1mです。

Loc.5 節理のようにも見えますが、、、

Loc.5 固結していますが小規模な破砕帯が見られたことから断層と判断いたしました。断層の走向傾斜は N59°W 71°NE です。断層の左側の層理の走向傾斜は N59°W 7°SW です。

 

Loc.6 N42°56′55.6" E144°31′6.7"

ここでも細粒~中粒砂岩を切る断層を確認いたしました。置いていあるスケールは1mです。

Loc.6 断層の走向傾斜は N10°E 61°E です。断層が密集している領域の幅は0.7mほどあります。

Loc.6 断層が密集している領域の中では、オリジナルの層理の構造が失われています。置いてあるスケールは23cmです。

Loc.6 メインの断層に平行するサブの小さな断層がスケールの右側に見られます。サブ断層に関しては正断層の変位履歴が認められます。

 

Loc.7 N42°56′55.5" E144°31′5.7"

舌辛累層 米町砂岩層 に属する細粒~中粒砂岩。

Loc.7 細粒~中粒砂岩。層理の走向傾斜は N32°W 14°SW です。下に1mスケールを置いています。

Loc.7 細粒~中粒砂岩。層理のずれから断層があることが判ります。

Loc.7 細粒~中粒砂岩。暗灰色の泥岩薄層も見られます。

 

【関連リンク】

 

【1】に該当する記事(2025年11月訪問・投稿)のリンクを下記に提示いたします。

 

【2】の記事(2026年7月訪問、2026年9月投稿)のリンクを下記に提示致します。

 

【露頭位置】

北海道釧路郡釧路町大字跡永賀村 初無敵(そんてき)

N42°56′44.5" E144°39′45.8″ (Loc.2)

GoogleMapの赤ピンはLoc.2を指しています。

 

 

【参考文献・地質時代・岩相】

5万分の1地質図「昆布森」(1956)

▶上部白堊紀

▶根室層群

▶厚岸累層

▶汐見砂岩泥岩層▶砂岩・泥岩および礫岩

 

【参考Webサイト】

MAK_KAWA のジオ記事サイト

私的・北海道地質百選 『初無敵の根室層群』

こちらのWebサイトを拝見したことを契機にこの場所を訪問いたしました。貴重な情報を公開していただいたことに大変感謝申し上げます。

 

Loc.1 N42°56′44.7" E144°39′43.4″

初無敵に現れている汐見層の極細粒砂岩層は、概ね整然とした姿をしていることが多いですが、この場所では複雑な構造がUAV空撮で確認されました。地理院地図によりますと、崖の頂部の海抜は約135mです。

パソコンのGoogle Chrome 、Microsoft Edgeブラウザでご覧の方へ、画像を右クリック→新しいタブで画像を開く→アドレス末尾の"caw=800"を消してEnterキーを押す の操作を行いますと高画質の画像をご覧になれます。Webページのズーム機能([ctrl] を押しながら[+][-]またはマウスのスクロールホイール)を用いれば、画像を拡大・縮小することができます。

Loc.1 いくつかのユニットが斜交しながら重なっている様子が見られます。スランプ構造(水底地すべりの痕跡)が疑われますが、成因に関する詳細は不明です。

Loc.1 地層の構造を加筆してみました。地理院地図によりますと、加筆した範囲の横幅はおよそ100mです。画像下部では地層が曲がって見えますが、これは褶曲構造ではなく崖の凹凸によるものです。

Loc.1

Loc.1 下記リンクの事例と姿が似ていると思いました。

 

Loc.1

Loc.1

Loc.1

Loc.1

Loc.1

Loc.1

Loc.1

 

Loc.2 N42°56′44.5" E144°39′45.8″ 汐見層の極細粒砂岩。層理の層理の走向傾斜は N81°W 7°S です。中央にハンマー(L=28cm)を置いています。

Loc.2 汐見層の極細粒砂岩。卵形の出っ張りはコンクリーション(ノジュール・団塊)です。

Loc.2 コンクリーションが生じている極細粒砂岩

 

Loc.3 N42°56′44.3" E144°39′47.9″ ここでは汐見層の極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈を見ることができました。岩脈の走向傾斜は N26°E 84°W です。岩脈の左側(西側)の層理の走向傾斜は N73°W 7°S です。

Loc.3 薄い岩脈が何枚か並んでいます。

Loc.3 岩脈の幅は最大で約3cmです。岩脈は灰色の中粒砂岩からなります。

Loc.3 岩脈や分岐したり合流する姿が見られます。立て掛けているスケールは23cmです。

Loc.3 このように直角に近い角度で繋がっている様子も見られます。

 

Loc.4 N42°56′43.7" E144°39′50.2″ ここでも汐見層の極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈を見ることができました。岩脈の走向傾斜は N20°W 87°E です。岩脈の右側(東側)の層理の走向傾斜は N71°W 22°SW です。ハンマーの上方や岩脈の右側には、楕円形のコンクリーション(ノジュール・団塊)が見られます。

Loc.4 岩脈は中粒砂岩からなり、幅は最大で約22cmです。

Loc.4 左が岩脈、右が母岩(host rock)の極細粒砂岩です。

 

Loc.5 N42°56′43.2" E144°39′53.0″ ここにはX字形の砕屑岩脈が現れていました。

Loc.5

Loc.5 ❶の砂岩岩脈の上に立って眺めた光景です。

Loc.5 ❶の砂岩岩脈の上に立って眺めた光景です。➋岩脈との交差部のズームアップです。薄い❶の岩脈が、厚い➋の岩脈によって切られています。

Loc.1 ❶の岩脈の幅は最大で4cm程です。ハンマー直下の円い模様はコンクリーションです。

Loc.5 ❶の岩脈の接写です。灰色の中粒砂岩からなります。

Loc.5 ❶の岩脈のです。この写真の範囲では岩脈が途切れている所が見られます。

 

Loc.5 ➋の岩脈の上に立って眺めた光景です。

Loc.5 ➋の岩脈は褐色を呈します。

Loc.5 初無敵海岸に現れている砕屑岩脈は殆どが砂岩からなりますが、ここの岩脈は粒子が粗く、中礫(pebble 径4~64mm)に相当するものも見られます。礫の殆どは火山岩系と見受けられます。

Loc.5 岩脈内部でも、礫が主体の所、砂が主体の所と層状に分かれている姿が見られます。

 

Loc.6 N42°56′42.5" E144°39′53.3″ 干潮時限定ですが、X字形の砕屑岩脈はここでも見ることができました。

Loc.6

Loc.6

Loc.6

 

Loc.6 岩脈の交差部を辛うじて見ることができました。Loc.5とは異なり、ここではNNE-SSW走向の岩脈がNNW-SSE走向の岩脈を切っています。

Loc.6 ❶の砂岩岩脈です。岩脈が分岐・合流しており、岩脈内部に母岩(host rock)が取り込まれているような姿が見られます。

Loc.6 ❶の砂岩岩脈

Loc.6 ❶の砂岩岩脈

Loc.6

Loc.6 ➋の砂岩岩脈です。ここでも岩脈内部に母岩(host rock)の極細粒砂岩の岩塊が取り込まれている様子が見られます。

Loc.6 メインの岩脈と平行する薄いサブの岩脈も見られます。

 

Loc.6の背後の崖です。

汐見層の極細粒砂岩

 

【関連リンク】

 

【1】に該当する記事(2025年11月訪問・投稿)のリンクを下記に提示いたします。

 

【露頭位置】

北海道釧路郡釧路町大字跡永賀村 初無敵(そんてき)

N42°56′48.1" E144°39′21.7″ (Loc.1)

Google Map の赤ピンはLoc.1を指しています。

 

 

【参考文献・地質時代・岩相】

5万分の1地質図「昆布森」(1956)

▶上部白堊紀

▶根室層群

▶厚岸累層

▶汐見砂岩泥岩層▶砂岩・泥岩および礫岩

 

【参考Webサイト】

MAK_KAWA のジオ記事サイト

私的・北海道地質百選 『初無敵の根室層群』

こちらのWebサイトを拝見したことを契機にこの場所を訪問いたしました。貴重な情報を公開していただいたことに大変感謝申し上げます。


初無敵(そんてき)の海岸から東方を眺めた景色です。右奥に入境学(にこまない)の集落があります。画像左下がLoc.1です。

Loc.1 N42°56′48.1" E144°39′21.7″ 2026年7月に訪問いたしました。干潮の時間帯に、入境学からここまで歩いて到達することができました。この先もまだ歩けそうでしたが、旅程の制約のためここで引き返しました。

Loc.1 汐見層の極細粒砂岩。層理の走向傾斜は N33°W 5°SW です。右下のハンマーの長さは28cmです。

Loc.1 極細粒砂岩。中央やや下の楕円形の模様はコンクリーション(ノジュール・団塊)です。

 

Loc.2 N42°56′48.4" E144°39′23.24″ ここでは汐見層の極細粒砂岩を切る断層を見ることができました。

Loc.2 断層の走向傾斜は N11°W 61°SE です。破砕帯の幅はおよそ70cmです。

Loc.2 ハンマーの左側の明るい色の筋は粘土を含んでいます。ガウジ(gouge)と呼ばれる細粒な破砕物質です。

Loc.2 断層破砕帯。スケールの長さは23cmです。

 

Loc.3 N42°56′47.9" E144°39′26.4″ ここでも汐見層の極細粒砂岩を切る断層を見ることができました。

Loc.3 断層の走向傾斜は N71°E 51°SE です。破砕帯の幅は最大で1mです。

Loc.3 特に脆い領域(断層ガウジ)の幅は20cmほどあります。

 

Loc.4 N42°56′47.0" E144°39′29.4″ 汐見層の極細粒砂岩

Loc.4 左側に緩く傾く縞々が層理です。層理の走向傾斜は N62°W 12°SW です。

Loc.4 汐見層の極細粒砂岩。左下にハンマー(L=28cm)を置いています。

Loc.4 変位量は少なく、破砕帯の幅も3cm程と小さいですが、ハンマーの両側にある右下がりの筋は断層です。

Loc.4 断層の接写です。極細粒砂岩のラミナが途切れる・繋がらないことから断層と見做しました。断層の走向傾斜は N8°W 62°E です。

 

Loc.5 N42°56′46.6" E144°39′33.0″ 汐見層の極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈が現れていました。岩脈の走向傾斜は N18°E 82°W、岩脈の左側(西側)の層理の走向傾斜は N88°W 10°S です。

Loc.5 岩脈は中粒砂岩からなり、幅は最大で28cmです。写真上端に23cmスケールを置いています。

 

Loc.6 N42°56′46.1" E144°39′35.3″ 汐見層の極細粒砂岩

Loc.6 レンズ形のコンクリーション(ノジュール・団塊)を見ることができました。

Loc.6 コンクリーションの長軸は、極細粒砂岩の層理とほぼ調和的です。

Loc.6 コンクリーションの端部

Loc.6 シート状のコンクリーションも見られます。

 

Loc.7 N42°56′46.3" E144°39′36.1″ 汐見層の極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈 

Loc.7 極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈。岩脈の走向傾斜は N20°E 86°NW です。写真下端に1mスケールを置いています。

Loc.7 岩脈は細粒砂岩からなります。幅は最大で40cmです。

Loc.7 岩脈内部には縦方向の葉理(ラミナ)が認められます。

 

Loc.8 N42°56′46.1" E144°39′36.6″ 汐見層の極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈を確認いたしました。

 

Loc.8 このように薄い砂岩岩脈が何枚も並んでいました。岩脈の走向傾斜は N27°E 87°W です。岩脈の右側(東側)の層理の走向傾斜は N86°W 11°SW です。写真下端のスケールは1mです。


Loc.8 極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈

Loc.8 極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈。ハンマーより右側の岩脈が目立ちますが、ハンマーの左側にも薄い岩脈がいくつかあります。

Loc.8 極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈。

Loc.8 極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈。確認された岩脈の幅は最大で6cmです。

Loc.8 23cmスケールを置いてあるところの接写を下に示します。

Loc.8 極細粒砂岩を貫く岩脈。岩脈は灰色の中粒砂岩からなります。スケールの目盛り94cmの付近には、幅2mmほどの薄い岩脈が見られます。

 

Loc.9 N42°56′45.2" E144°39′41.7″ こちらにも汐見層の極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈が現れていました。

Loc.9 崖の上方へ続く砂岩岩脈。何枚かの岩脈が並んでいます。

Loc.9 ここで確認できた岩脈の最大幅は20cmです。岩脈の走向傾斜は N7°W 88°W です。岩脈の左側(西側)の層理の走向傾斜は N67°W 7°SW です。

Loc.9 砂岩岩脈を構成する粒子の大きさは褐色の中粒砂が主体ですが、細粒砂や粗粒砂も見られました。

Loc.9 写真左側にて、岩脈内部に縦方向の葉理(ラミナ)が見られます。メインの岩脈から派生した薄いサブの岩脈が何枚か見られます。

Loc.9 分岐と合流を繰り返す砂岩岩脈。岩脈内部に母岩(host rock)が取り込まれている姿も見られます。

Loc.9 岩脈の壁面に見られたわずかな凹凸(右下がりの筋模様)。岩脈形成時に生じたものなのか、岩脈が固結した後の断層運動によるものなのか、、、このようなものが出来た理由は不明です。

 

Loc.10 N42°56′44.7" E144°39′43.4″ 汐見層の極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈

Loc.10 汐見層の極細粒砂岩を貫く双子の砂岩岩脈。左の岩脈の走向傾斜は N21°E 88°W です。岩脈の左側(西側)の層理の走向傾斜は N30°W 6°NE です。露頭下部に1mスケールを置いています。

Loc.10 双子岩脈のうち、右側(東側)の砂岩岩脈の接写です。褐色の中粒~粗粒砂岩からなります。

Loc.10 双子岩脈のうち、左側(西側)の砂岩岩脈です。こちらも褐色を呈します。岩脈の分岐・合流の構造が見られます。

Loc.10 極細粒砂岩を貫く砂岩岩脈

Loc.10 岩脈内部に母岩(host rock)の極細粒砂岩の岩塊が取り込まれている様子が見られます。写真左側には幅数mm程の薄い岩脈があります。この薄い岩脈の幅が広くなると、母岩の岩塊が岩脈の中に取り込まれる状態になると想定されます。

左にLoc.9の砂岩岩脈、右にLoc.10の砂岩岩脈が写っています。

 

写真右側にLoc.10の砂岩岩脈が写っています。中央には不可思議な成因不明の堆積構造が見られます。こちらにつきましては、下記リンクの記事に掲載いたしました。

 

 

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