【露頭位置】
静岡県賀茂郡南伊豆町入間
N34°37'58.8" E138°47'38.3" (Loc.2)

【参考文献】
狩野謙一・伊藤谷生,2016,伊豆半島南部の新第三系白浜層群に見られる浅海底火山活動と堆積・造構過程との相互作用.地質学雑誌,122,8,413-432.
南伊豆町の富戸ノ浜にて、新第三紀の白浜層群吉田安山岩層に属する自破砕溶岩と、自破砕溶岩を貫く安山岩の岩脈を見ることができました。2017年と2019年に撮影した露頭写真を示してまいります。

北方から眺めた見学箇所です。左側の浜辺が富戸ノ浜です。右奥が三ツ石岬です。

左下の崖がLoc.1と2です。

北方から遠望したLoc.1の安山岩岩脈

Loc.1 自破砕溶岩を貫く安山岩岩脈。岩脈の幅は約3mです。貫入面の走向傾斜は N69°W 58°N です。下端に1mスケールを置いています。

Loc.1 自破砕溶岩を貫く安山岩岩脈。岩脈内部には、貫入面とほぼ平行な節理と、貫入面とほぼ直交する節理が生じています。ハンマーの長さは33cmです。

Loc.1 左が安山岩岩脈、右が自破砕溶岩です。

Loc.1 岩脈を構成する安山岩。暗青灰色を呈します。肉眼で見えるような斑晶は乏しいです。

Loc.1 左上が安山岩岩脈、中央~右が自破砕溶岩です。置いてあるスケールは1mです。

Loc.1 自破砕溶岩の転石

Loc.1 自破砕溶岩の転石

Loc.1 自破砕溶岩の転石です。岩塊(バラバラになった溶岩)が急冷相を有していることが良く分かります。

Loc.1 安山岩岩脈が2枚並んでいます。

Loc.1 自破砕溶岩を貫く安山岩岩脈。置いてあるスケールは1mです。この露頭の岩盤の亀裂に着目しますと、自破砕溶岩よりも岩脈の方が亀裂が細かく発達していることが判ります。

Loc.2 安山岩質の自破砕溶岩

Loc.2 自破砕溶岩

Loc.2 自破砕溶岩。参考文献によりますと、枕状溶岩の破片であるピローブレッチャーが含まれています。確かに、岩塊の輪郭が丸みを帯びています。

Loc.2 これが参考文献のFig.5で示されている枕状溶岩にあたるものかもしれません。

Loc.2 こちらも、参考文献のFig.5で示されている枕状溶岩にあたるものかもしれません。

Loc.3 自破砕溶岩を貫く安山岩岩脈。岩脈の幅は最大で約3mです。貫入面の走向傾斜は、岩脈の左側(北側)がN85°W 78°N、右側(南側)が N82°W 82°N です。岩塊内部には、貫入面とほぼ直交する節理と、貫入面とほぼ平行な節理が見られます。右下に1mスケールを置いています。

Loc.3 自破砕溶岩を貫く安山岩岩脈。右下に1mスケールを置いています。

Loc.3 左が安山岩岩脈、右が自破砕溶岩です。右下のスケールは23cmです。

Loc.3 左が自破砕溶岩、右が安山岩岩脈です。岩脈の境界近傍にはガラス質の黒い急冷相が生じています。

Loc.3 上が自破砕溶岩、下が安山岩岩脈です。岩脈の境界近傍にはガラス質の黒い急冷相が生じています。

Loc.3 岩脈の急冷相の接写です。鈍い光沢を有します。

Loc.3 岩脈の岩壁にガラス質の急冷相がへばりついているような姿が見られます。

Loc.3 左側(南側)が自破砕溶岩、右側が安山岩岩脈です。中央に幅1cm前後の急冷相があります。

Loc.3 自破砕溶岩。左下のスケールは1mです。

Loc.3 自破砕溶岩

Loc.3 自破砕溶岩。こちらにも丸みを帯びた岩塊がありました。
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