令和7年8月18日(月)
お早うございます。
今日は、引き続き、私、竹内しげやすの一般質問の全文を何回かに分けて紹介いたします。
令和7年6月定例会 令和7年6月13日(金)
(質問要旨)
(5) 令和6年度の売上高及び営業利益及び経常利益及び純利益の見込み額について
(6) 持続可能な財政運営を目指し、収益の波動や予期せぬ変動に柔軟に対応できる仕組みを導入するために、繰出金を利益状況に応じて適切に処分する新たな『蒲郡市モーターボート競走事業ひと・いえ・まちづくり基金』(仮称)の創設を提案しますが、市の考えを伺う。
(5) 令和6年度の売上高及び営業利益及び経常利益及び純利益の見込み額について伺います。
答弁 令和6年度の決算見込みにつきまして、売上高は過去最高売上を更新し、1,681億円で前年度よりも57億円の増加となります。一方で、純利益は当初予算の営業外費用として他会計への繰出金が、前年度よりも8億円ほどの増加となった35億円を拠出しましたが、昨年度と同程度の100億円ほどの純利益を見込んでおります。
令和6年度は、当初予算にて営業外費用として繰出し金を拠出しています。その金額は35億5,500万円です。これを利益処分として拠出した場合には、先ほど御答弁頂いた、令和6年度は100億円ほど利益を見込んでいますという事ですので、135億5,500万円が当期純利益とり、利益処分により令和8年度の当初予算に他会計繰出し金として適切な繰出し金が計上されるわけです。
要するに、利益を先行して計上するか、利益が確定した後に適切な金額を計上するかの違いです。このような手法を取る場合、万一不足の事態が生じれば、大きな負担につながる可能性があります。そこで、
(6) 持続可能な財政運営を目指し、収益の波動や予期せぬ変動に柔軟に対応できる仕組みを導入するために、繰出金を利益状況に応じて適切に処分する新たな『蒲郡市モーターボート競走事業ひと・いえ・まちづくり基金』(仮称))の創設に対する市の考えや、導入可能性についてお伺いします。
答弁 本市は、令和元年度にモーターボート競走事業収益基金条例を制定し、モーターボート競走事業会計からの剰余金を当該基金に積み立て、公共施設等の整備に必要な経費の財源として活用しています。これまで当基金を活用し、クリーンセンター長寿命化事業、塩津、西浦地区の複合施設の建設事業などの大規模事業をはじめ、道路、水道管などのインフラ施設の整備・更新事業を進めています。今後におきましても、大規模な公共施設の更新事業、道路・水道管などインフラ施設の整備を継続してまいりますので、当該基金は大変重要な財源であると認識しております。
また、令和7年度当初予算書でご説明しましたとおり、一般会計の歳入におきましては、財政調整基金を26億円、モーターボート競走事業収益収入を10億円計上しております。今後の財政運営を考察しますと、この10億円をモーターボート競走事業会計から繰り入れない歳出予算規模に見直すことが、喫緊の課題であると認識しております。そのためには、コロナ禍以前から継続している既存事業を中心に、予算の見直しを実施してまいりたいと考えております。
このような状況の中、新たな基金を創設することは、現在、考えておりません。議員ご提案の子育てなどの福祉施策といった市民に還元するための経常的な財源につきましては、市税収入を根幹とする各年度の歳入予算規模に合った歳出予算を一義的に考えております。そのためには、市全体の事業バランス、緊急度、優先順位などを考慮し、各年度の予算に計上し対応してまいりたいと考えております。
議員ご提案の新たな基金の創設につきましては、現時点で考えているものではございませんが、ボートレース事業部はじめ、関係部署と共に研究してまいりたいと考えております。
モーターボート競走法 第31条 (収益の使途)
施行者は、その行う競走の収益をもつて、社会福祉の増進、医療の普及、教育文化の発展、体育の振興その他住民の福祉の増進を図るための施策を行うのに必要な経費の財源に充てるよう努めるものとする。とあります。
ボートレースの収益金が何に使われたか透明化しているところがあります。
ボートレース若松では、「北九州市ボートレースによる未来のまちづくり投資基金」を令和7年4月1日に約200億円の規模で設置し、市民ニーズが特に高い 子ども・若者が多く利用する施設整備など「未来に向けたまちづくりに投資」をして、公共施設の価値を高めて「市民のニーズを満たす整備を加速化することにより、北九州市が人が集まる、選ばれるまちとして成長・発展して行こうとしています。
また、常滑市は、毎年度の行財政運営を行うに当たり、「ボートレースとこなめ」の収益金を市へ繰入れて、これを活用してきました。これまでの総額は約1,200億円となっています。しかし、どのような事業に収益金を使ってきたのかが分かりづらい仕組みとなっていました。 そこで、令和3年3月に「常滑市ボートレースまちづくり基金」を創設し、収益金を一旦この基金に積み立て、使途を明確にした上で、財源として基金から繰入れることとしています。
こうすることで、「ボートレースとこなめ」が市の行財政運営に果たす役割が分かりやすくなり、ボートレース事業をより身近なものとして感じていただけると考えています。
常滑市では。ボートレースの収益金を、例えば令和6年度は、子どもの医療費
・精神障がい者の医療費 ・民間保育所等の運営費 ・常滑市民病院への繰出金
・インフルエンザ予防接種の助成金 ・救急車両の購入費 ・中学校の長寿命化改良工事費 ・図書館、文化会館、公民館、常滑公園、温水プール、小脇(こわき)公園の運営費 ・夜間照明施設の更新費 ・第三子以降の保育料・給食費等無償化などの事業に使われています。
モーターボート競走事業の繰出し金については、確定した利益から適正な金額を拠出する方がより透明性が高いと確信し提案しました。ボートレース事業の収益金を今、御披瀝しました、地域貢献に使用できる仕組みとして、『蒲郡市モーターボート競走事業ひと・いえ・まちづくり基金』(仮称)の創設を検討して頂く事をお願いして次の質問に移ります。
次回へつづく!