
農研機構とサントリーグローバルイノベーションセンターが、世界で初めて、青色の菊の開発に成功した。カンパニュラとチョウマメの2種類の色素修飾遺伝子を菊に導入し、花弁を青色にした。
同機構が開発を始めたのは2001年。04年からはサントリーと共同研究している。菊には黄、赤などさまざまな花色があるが、青紫や青はなく、開発が望まれていた。
菊の近縁野生種には青い花を持つものはない。そのため、交配など従来の品種改良技術では開発ができず、遺伝子組み換え技術を活用。カンパニュラとチョウマメの2種類の遺伝子の働きで花弁にできた色素は青紫色だったが、その色素と菊の花弁にもともとある無色のフラボンと相互作用することで、青色に発色することを突き止めた。
同機構は「色の種類が増えることで、冠婚葬祭や贈答まで用途が広がる」と、需要拡大を期待している。
農研機構では遺伝子組み換え植物である青色の菊の国内での栽培・販売に向けて、野生種との交雑による生物多様性影響リスクを低減するための研究開発を進めていく。


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