アイドル、次の夢は猟師 名古屋の小野さん、設楽「ジビエの森」へ通勤

 獣害対策で捕獲したイノシシとニホンジカの食肉加工施設「ジビエの森」(設楽町津具)に、若い女性が加わった。奥三河の自然と風土に魅せられた小野有紀さん(22)。名古屋市の自宅から片道三時間かけて通勤し、解体やパック詰めの作業に取り組んでいる。

 小野さんは、名古屋市の大須商店街を拠点とするアイドルグループ「OS☆U」の元メンバー。高校二年から活動したが、二〇一二年、エステの専門学校での勉強が忙しくなったため引退した。

 設楽町との出合いは昨年七月。友人を介し、ジビエの森を紹介するホームページのモデルを依頼され、初めてこの地を訪れた。

 子どものころから動物が大好き。「イノシシやシカを食べるなんて、あり得ないと思いました」。カルチャーショックの連続だったが、豊かな自然と人情に引かれ、獣害対策やジビエへの関心も高まった。

 昨年八月、志願して採用され、週に三日ほど名古屋市から通う。運転免許がないので、地下鉄とリニモを乗り継いで豊田市八草町まで。ここから設楽町までは、ジビエの森のスタッフが車で送迎してくれる。

料理経験はゼロに近い。ほとんど包丁を持ったこともない手でナイフを握り、骨に沿って肉をはがす。「神経を集中します。それだけに、解体を終えたときの達成感は格別ですね。結構、夢にも出てくるんですよ」。周囲にもシカ肉やイノシシ肉を勧め「私の家族は、全員ジビエファンになりました」という。

 イベントでは売り子も務め、今では「ジビエの森のアイドル」に。責任者の金田治久さん(48)は「のみ込みが早く、手際がいい。早く一人前に育ってほしい」と声援を送る。

 小野さんの夢は、ジビエの普及に関わること。「猟師になるため、くくりわなの免許も取りたい。あっ、運転免許の方が先ですかね」。大きな目をクルクル動かし、明るく笑った。
                                  (中日新聞・鈴木泰彦)
 
 <ジビエの森> 設楽町津具の住民らでつくる任意団体「奥三河つぐ高原グリーンツーリズム推進協議会」が昨年4月、旧農協支店の建物(木造平屋、150平方メートル)を借りて開設。事業費1500万円は農林水産省の交付金650万円と町の補助金400万円、会員の拠出金、住民の寄付金で賄った。年間300頭の処理を計画し、食肉として道の駅や料理店、小売店などに出荷。ハム、空揚げ、肉まんなどの加工品開発も手掛けている。


3月8日 森林公園にイノシシ 襲われた7人けが 浜松・・・ここをクリックして下さい。

8日午後、浜松市の郊外にある県立公園でイノシシが公園にいた人に相次いで襲いかかりました。消防によりますと、50代から70代の男女合わせて7人が足や腕をかまれるなどしてけがをして病院に運ばれましたが、いずれも意識はあるということです。