いわゆる赤緯占星術と言われる手法は、太陽の通り道である黄道があくまでも経度のお話だとすると、いやいや天体の軌道って高低差もあるよね!天体はいつも水平に高低差なく動いているわけではないもんね!
ということで「ならばそこに注目しよう!」と赤道を0度とした±の緯度も加味したもののよう。
そして赤緯占星術といえば真っ先に「アウトオブバウンズ」という言葉が出て来ます。
これは太陽の軌道の高低さに着目し、その上下する範囲を算出、それを太陽が手綱を取れる範囲と仮定。
そこを越えるとアウトオブバウンズ、つまり境界を越えた天体と見做す見方。
「規格外の力をもつ」などと見るそうな。
でそのポイントは何度ぞ?と言いますと、赤道を中心に±緯度で23.26度の範囲で上下しながら通るので、23.26度とのことになるそうな。
ただし太陽・土星・海王星はこの23.26を超えないからアウトオブバウンズ(=OOB)という考えが当てはまらないそう。
で、OOBしやすい天体から順に
月→火星→水星→金星→冥王星→天王星→木星
木星以外は10ー15%強くらいの確率でOOBするそうなのでそこまで珍しい感じでもないんですが、木星だけはなんと1%くらいだそうで、比較的珍しいよう。
とはいえ1990年の2月末くらいから4月半ばちょいすぎくらいの方は木星OOB。
私のパートナー含めてその辺りに生まれた知人が数多いせいか木星のOOB、結構身近におります。
三浦春馬くんも木星OOB。
有名な方だと堀江貴文さんもそうだと書かれているので少し調べたら 1972年生まれで9月から10月末位の方は木星OOBのはず...です。
正確な出生時間わからないのですが、「ホリエモンと同じ誕生日だよ!」と言ってた知人もいたからきっと彼も木星OOBだったんだろうし、同い年で9月生まれの方もいたからあの2人はそうなのかな?という感じを勝手に抱いております。
なんか関わり合いになることが多いのはちょっと面白いなぁと思ったり。
ただ、1990年の木星OOBは蟹座で、1972年のOOBは恐らく山羊座と射手座で起こっております。
このあたりはハウスと合わせてなんか差がありそうな感じ。まぁ1972年の方はサンプル少ないのでアレですが・・・。
この1972年の木星OOB、一般的に危機感が強く、保守的だと言われる団塊ジュニア世代の中にいるからこそ目立つ部分もあるかなと思うんですが、片やきっと射手座木星で片方は山羊座だったんじゃないかなという感じに、それぞれの方面でめちゃくちゃアグレッシブというか野心的でした。
ガツガツしてるんですけど、どちらも底にあっけらかんとしたところというか不遇に対する明るい諦観を感じさせる人で、それはもしかしたら木星の力だったのかもなぁなどと久しぶりに思い出しました。
共通してることといえばそれぞれの分野で人のこと信じすぎで見てるこっちが不安になること!
先生が木星OOBをルーズと形容していたのはなんかそういう「まぁ裏切る時は裏切るよね」みたいな諦めがあるからなのだろうかと思うくらい、世間とか人間の見方はポジティブではない(少なくとも発言は)のに寛容だったりうっかりだったりするんですよね。
だからどこか憎みきれない、みたいなのは魅力としてあるのかもしれません。
対して90年の木星OOB世代は蟹座だからか、めちゃくちゃ面倒見いい人が多い。
特に親に対して「え、子供がそこまでする!?」みたいな方が多かったです。
親に通帳売られそうになった子とか(そうすると2度と口座が開設できなくなるにも関わらず)
給料ほぼほぼ渡してたとか
親の借金(ほぼ8桁)を子供が未成年のうちに返したとか
父親の性欲を収めるために娘さんが世話をしていたとか
祖父の介護のために不登校になった子とか(親は普通に余裕ある経済状況にも関わらず!)
まぁそんな感じで・・・。
春馬くんも色々とお母様とのこと言われてますけど、もしかしたら当たらずとも遠からずのとこあったのかなぁなどとつい邪推するくらいにはなんか多かった。
私自身が不登校だったので、その関係で不登校の子の学習支援のボランティアとかしていまして。(今ほぼやれてないんですが)
その流れで、いわゆる「毒親」育ちの方の自立とか警察や裁判所を介入させる形の独立などのお手伝いもさせてもらったり。
だから単にそういう方に出会うことが多かったのでこの偏りという可能性は大いにあります。
その上、普通にそれとは別経由で出会った子もそういう子がいるのでこれはなんか私がそういう方を引き寄せる傾向があるというのがもしかしたら正しくて、これは木星OOBの特徴ではないやもしれません。
そもそも占星術は1項目だけでどうと言えるものではなくあくまで全体を見る必要があるものですし。
でも木星がOOBだからこそある意味で「ルーズ」に「まぁなんとかなるっしょ」「愛情があるはずだから」みたいな感じでゆるゆるとそこまでできてしまった可能性もあるなぁとは思わざるを得ないくらいになんか多いんですよ。両手の指以上いるという。
後の共通点としてはこの辺りの生まれの方、やはり運が強い感じの方が多いのは否めないというか。
決定的な崩壊が来ないからこそ続けられる、常態化するという側面はあるかもしれません。
もちろん例に挙げたような状態でもある程度の年齢で本人自身が少なくとも現状ハッピーだったらそれはそれできっと全然いいし、それはお互いに楽しくやってけるなら良いよね!って感じなんです(そういう方もいた)が、苦しみの方が圧倒的に多いのにそこから逃げられないというのは、行きすぎた寛容さが暴走して彼や彼女の意思を無視しちゃっている感じがいたします。
まぁ端的にいうと、太陽という意志を無視してその寛容さや楽観性が働いてしまうこともあるようなので、何か自分の太陽や月を苦めない方向に流していけるといいなと、傍から見て切実におもうこと多かったです。当時は星に結びつけてはいなかったけど。
蟹座って「愛されたいから愛する」みたいな動機があるそう。
そこに規格外の木星が入っていると、かなり多くの母性的な愛情を必要とするし与えられる人なのかなっていう印象で、だからこそすごくどこまでもどこまでも尽くせるのかもしれません。
結局、親って子供のこと好きだし子供も親が好きなんですよね。だからある意味で愛情の返礼はもらってるんです。たぶん。
蟹座は期待外れだと比較的簡単に見切れるサインにも関わらずそこに留まるのはやはり愛情を感じてたり期待できる余地があるからなのかなと、思うので、そこに木星の寛容さとかポジティブさが出てるのかもしれない。それがわずかでも捻れていても受け入れられる所以というか。
ただしこれは誰にでも当てはまると思いますが、その愛情の形ってお互いに納得いくものを交換できるわけでもないし、相互に了解が取れるわけでも必ずしもないわけです。
その差を納得して受け入れられるなら、いいんです。
多くの人が大人になって親を1人の人間だと捉えられるようになるプロセスってたぶんこれだと思いますし。
でも受け入れないこともまた全然いいいんですよ。
だって子は親に持つ義務なんてないですから。
子だった大人は自分より下の世代に義務があるんです。
直接的に子供を産むとか、育てるじゃなくても、下の世代がより過ごして行きやすいように、人生って割と悪くないんだなって思ってもらえるように、やることやって楽しく生きて、魅力的な道を作ればいい。
(まぁこんなのもただの一例だしどんな風に生きたって本当はいいと思うんだけど)
それが文化とか、余剰を配分できる人間としての繁殖繁栄の一つの道筋なんだろうと思います。
世界は広くて、絶対に自分の望む形で愛を交換できる存在はいるはずなので。
もし木星OOBで苦しなと感じる方がいらしたら、その規格外の楽観性を外の世界に向けて一歩踏み出してもらえたらいいなぁと祈るような気持ちになったりします。
蟹座サインの方は特に活動宮だから、きっと動き出すのは得意なはず。
動く方向をちょっと変えてみるだけでもっと自分に合った愛情を獲得していけるんじゃないかな。
とはいえこれ、私のかなり個人的な見解と経験で、こんな出方ばかりでは絶対ないはずなので悪しからず・・・!!