鋼の錬金術師-02 | 鷲

私の読書の感想

大佐に借りが一つできたエド。その借りを返してもらう。
近辺に生体錬成に詳しい錬金術師がいたら紹介してほしいとのこと。
マスタングは二人に”綴命の錬金術師” ショウ・タッカーという男を紹介する。
彼は2年前に人語 人の言葉を話す合成獣の錬成に成功して国家錬金術師になった。
その合成獣はただ ”死にたい”といって餌を食べずに死んだという。
さっそく彼の家にいく。玄関から出てきたのは大きな犬アレキサンダーとショウの娘ニーナだった。

彼の妻は2年前に家でをしたきり帰ってこないらしい。それにもうそろそろ査定の日が近い。
査定の日。国家錬金術師は数か月に一度 実験の成果を報告しなくてはならない。
実験を疎かにしていと称号を剥奪されてしまうのだ。エドの過去を聞いたショウは自分の研究室に案内する。
そこには無数 合成獣が檻の中に入れられている。それと膨大な量の本。
エドはすぐにその本を読み漁る。後日 二人が家にむかうとニーナとアレキサンダー。
ショウは出迎えてこない。とりあえず家の中に入り いつも通り書斎にむかう。
そこには髪の生えた犬とショウの姿が。ショウは人語を話す合成獣の錬成に成功したと。
今度は人語を理解する合成獣。ショウがその犬に”この人はエドワードというんだよ”と教えると。
犬はエドワードと復唱する。そして「エド・・・・・・・・エド・・・・・ワード・・・・・・エドワード・・・お・・・にい
ちゃ・・・」 
エドワードおにいちゃん。この館にはアレキサンダーとニーナの姿がいない。
エドはショウにニーナとアレキサンダーはどこにいった?と。

ショウは”勘のいいガキは嫌いだよ”といった。
彼は2年前は自分の妻を使い錬成し、今度は娘を使い錬成した。
医学の進歩は無数の人体錬成のたまもの。君たちの行った人体錬成とどう違う?
母親を蘇らせようとした君たちとどう違う?。腕を脚を失ったのは命をもてあそんだ結果だろう。
ショウを殴るエドを止めるアル。彼を連れて家の外へでる。外は雨が降っている。
マスタングはこの件を”これしきのこと”という。国家の狗とか悪魔とか罵られるのを承知で
エドは国家錬金術師になった。特権を利用して弟の体を元に戻すために。
でも 国家錬金術師は悪魔でもましては神でもなく人間だ。
たった一人の女の子を助けることのできない小さな人間なんだ。
ショウとニーナは顔に十字傷のついた男に殺された。

手で頭を掴むだけで 内側から破壊されるように死んだ。
ロゼの街では教祖の件で内乱がおこっていた。これがラストたちの狙いらしい。

エンヴィーという男は自分の容姿を自由自在に変えることができる。
それでレトに変装してさらに内乱を強めた。この街に多くの血を流させる。
エドワードは雨の中地面に座っていた。目の前に十字傷の男が現れる。
体が動かない。逃げろと悲鳴をあげている。鐘の音で自由を得た二人はすぐに男から離れる。
追ってくる。壁を錬成しても右手で軽々と破壊されてしまう。彼も国家錬金術師なのか。

アルは鎧の破壊され、エドは右腕を粉々にされる。銃声が響く。マスタングたちが駆けつけた。
しかし マスタングは雨の日は無能。炎がなければ戦闘力はない。部下に無能と罵られ、
彼の相手を”豪腕の錬金術師” アレックス・ルイ・アームストロングがつとめる。

筋肉ヒゲダルマ。彼の殴った石は鎗へと変わる。地面を殴れば棘が錬成される。
破壊して創るのが彼の美学。破壊して破壊して創造する。リザ中尉の銃弾が男のサングラスを撃ち抜く。
男の目は赤かった。彼は国家錬金術師によって滅ぼされたイシュヴァールの民だった。
イシュヴァールの少女を軍将校が誤って射殺して、戦争が始まった。
政府は多くの国家錬金術師を派遣して殲滅した。その中にマスタングもアレックスもいた。
復讐されても仕方ないことなのだ。エドはとりあえず専属の整備士の所に向かうと。
護衛にアレックスが同行するが、列車の席は狭い。暑苦しい。
整備士は二人の故郷 リゼンブールにいる。エドの乗車している列車にはラストの姿が。
途中 ”マルコ”という男を見かけたアレックスは話かけるが、マルコはすぐに逃げてしまう。
彼はドクターマルコ。錬金術を医療に使っている。やりての国家錬金術師。
エドはマルコの家にいく。彼は怯えた顔をして”もう協力はしない”と。政府の闇を見たのかもしれない。
彼が持ってきたのは液体状の賢者の石。これは偽物というか不完全品だ。
マルコは賢者の石の開発を行っていたらしい。彼は軍から逃げる時に研究の資料を持ち出した。
その資料を見せてほしいとお願いするエド。知れば地獄を見ることになると。

しかし 地獄ならとうに見たと言い放つエド。マルコは資料の隠し場所を書いた紙を渡す。
エドは去った後 ラストがきた。延びた指で肩を貫かれるマルコ。
血で錬成陣を描きそこからラストの腹部を貫くが。丸くあいた傷が塞がっていく。
不死なのか?マルコもエドと同様に”人柱”らしい。生贄ってことなのか。

マルコは彼女に資料の在りかを教える。先回りして資料を処分するつもりだ。