GTO-19 | 鷲

私の読書の感想

代々大蔵省に務めてきたエリート一家。兄も大蔵省入りを果たし、でも自分はなれなかった。
幼い頃からテストは98点以上ではないとダメだとか、とにかく勉強をするように言われた。
辛かった。自分にはの様な運動神経もよくないし、勉強のできもよくなかった。
それで周りからよく叱られた。僕は 昆虫の標本が好きで 将来は昆虫博士になりたかった。
辛くなったときに近所のおばちゃんと所にいった。老婆は僕をまだ羽化していない蝉の幼虫だと。
羽化すれば立派な成虫になるのだと。学校では虐められた。教師も親も味方してくれなかった。
そんな時 その老婆が蝉の抜け殻のように丸くなって遺体で発見された。
羨ましかった。羽化して抜け殻を残して消えていけることが。僕にできるだろうか?
それから羽化するために必死に勉強した。東大を目指した。が は許さなかった。
秀美の家庭教師を始めた。彼女に幼虫のまま土の下で蠢くことしかできない僕を踏むように頼んだ。
この哀れな僕を踏むように。そして僕は教師になった。大蔵省と天と地の差だけど、人の上に立てる職。
勅使川原家からはみ出してしまった僕にはこれしか生きる道がなかった。
そんな時 美しい蝶を思わせる冬月先生が学苑にきた。一目惚れだった――――――。
あの部屋から逃げた勅使川原は警官の制服を盗み 警棒を持って違反者を殴打していく。

僕が腐った日本を変えてやる。違反者の車に火をつけ爆破させたり、売春をしている親父を殴ったり。
ついに鬼塚に発砲した。数発 彼の腹部に撃ちこみ冬月を連れて学苑にむかう。

理事長も拘束して、冬月に身体に爆弾をくっつける。
学苑に乗り込んできた麗美たちを拘束する勅使川原。冬月は彼を否定する。
好きなのは鬼塚先生みたいに 障害に立ち向かうことができる強い人

壁から腕が出て勅使川原の首を掴み引きずり込む。鬼塚だ。冴島を一緒にいる。
昔のむかついた教師を思い出して拳銃で 勅使川原に発砲する冴島。
世の中には敵にまわしてはいけないヤツがいる。お前はもう死んでるんだよ。
屋上に追い込んだ。まだ抵抗しようとする勅使川原。そこに彼の兄がやってきた。
もう 父も自分も大蔵省のエリートじゃないと。父は追放され それでもまだ自分が大蔵省に務めていると思っていて、毎日 電話を片手に独り言を呟いているらしい。
現実逃避だ。もう 勅使川原を縛るものはない。何もなくなった彼はどうする。
老婆はいった。一度テストで0点をとってみたら?と。僕は父親に怒られるからできなかった。
昆虫を研究している方がテストで100点とるより楽しいよ。人は決められた道を進むことは難しくはないのよ。でも そのレールから外れることにはとても勇気がいるの。
脱線した人にしか見えない景色がある。ゼロになる勇気――――――――――。

屋上が飛び降りる。僕は鬼塚に嫉妬していたんだ。君みたいに自由に生きたかった。
憧れていたんだ。どうやら僕にはやりなおす気力は残っていないみたいだ。
パイプを掴み 彼の手を握る鬼塚。そのままゆっくり地面におりる。
彼に医療費 2000万要求する鬼塚。一生懸命働いて そんで親より稼ぐ男に。
エリートからハズれて偉くなれ。もし 俺の所に戻ってきた時は一緒に食いに行こうや。

その後 勅使川原は警察に出頭。学苑を辞めた。
鬼塚はというと元気に車椅子でレースをしている。彼は自分が撃たれたことは言わなかった。
勅使川原が求めていたのは冬月ではなく、彼のような隣に立ってくれる友人
冬月はそんな鬼塚が好き。
私が彼のような先生になれたらその時は私と一緒に教師でいてほしい。ずっとずっと。
理事長は正式に彼を教員として認める。正職員だ。
鬼塚が学校に正職員としていてくれることになって、学苑がもっと楽しくなると思っていた。
理事会の決定により 校長が姉妹校にとばされた。新しい校長がやってくる。