―――不幸を知ることは 怖ろしくはない 怖ろしいのは 過ぎ去った幸福が 戻らぬと知ること
焦げた腕がひび割れる。自身の片腕を犠牲にして発動する禁術 一刀火葬。
これは予想外だった愛染 何とか炎の餌食にならなかったが 煙の外に出た時 一護の月牙を身に受ける。左肩に傷を負った愛染。一護に今のが私の最後の隙だと伝える。愛染の体の傷が元に戻る。これは超速再生などではない 虚化でもない 愛染のお腹に崩玉が埋め込まれている。
崩玉の主に対する防衛本能だ。一護の霊圧を手に取る愛染 思い通りだと。朽木ルキアに会ったのも 石田との戦いで死神の力に目覚めたのも 恋次との戦いで自らの斬魄刀の名を知り 剣八との戦いで卍解への足掛かりをつかみ 白夜との戦いで虚化へと踏み出した グリムジョーとの戦いで虚化をマスターし ウルキオラとの戦いでそれ以上の力を手に入れた。全ては愛染の掌の上。
一護 「何だよそれ・・・・・・どういうことだって訊いてんだよ!!」
そう 声を荒げるな。そんなに驚くことではない。一護が探究の最高の素材であると確信した愛染は成長の手助けをした。別におかしなことではない。全ての戦いの勝利は一護の努力の成果ではい。一護の刀を素手でとめる愛染。一護は愛染に自分が最高の素材だといったその理由を訊く。一体いつから確信してのか。
愛染 「私は君が生まれた時から君の事を知っている。」
なぜなら君は人間と―――――――――――――――。
一心 「―――――――――喋り過ぎだぜ愛染。」
その言葉の続きは目の前に現れた。一心に愛染から離れるために連れていかれる一護。一心に説明は求めない。話す時がきたら話してくれたらいいと。父親の殴られて帰ってきた気分になる。ギンは帰ってきた一護と別の場所へと移動する。
最初 一護と出会ったときのことを覚えている。兕丹坊の片腕を斬りおとした時 一護は突っ込んできた事。その時から一護のことおもしろい子やと思っていた。一護は成長するにつれて 相手の剣から気持ちを読み取ることができるようになった。だけど ギンと剣を交えた時 何も感じなかった。まるで 自分と戦っていながら別の場所を見ているような。
ギン 「なんや・・・・・・・おもろい子やと思うてたけど なんや気味の悪い子やなぁ」
神鎗の延びる長さは刀100本分。それなら卍解はどのくらい延びるのか・・・・・・・・・・・・。
ギン 「―――――――――13㎞や。 卍解――――――――――――”神殺鎗”」
街中の建物を横に真っ二つにする。延びた刀身が一瞬で短くなる。その瞬間を見逃してしまった一護。彼の斬魄刀の切っ先が自分に向いたら終わりだ。一護は神死鎗はどれだけ延びるかではなく伸縮の速さが一番の能力だと。一回の打ち込みでそれに気付いて二回目で躱す。
ギン (怖い 怖い これはまだ伸びるなぁ せやけど まだまだや)
胸の前で手を叩くギン。その音が一護の耳に届く速さの500倍が伸縮速度。
愛染は動きがどんどん鈍くなってきた。それは崩玉が愛染を理解し始めたからだ。崩玉の能力は死神と虚の境界線を支配することではい、自らの意思で周囲にあるものの意思を取り込み具現化することだという。崩玉自体が意志を持っていると。織姫に力が現れたのも彼女が力のなさに絶望したからだ。ルキアが死神の力を失ったのは 海燕の死の苦痛から逃れるためだ。
崩玉と一体化し始める愛染を鬼道で撃ち抜く浦原。
愛染は崩玉を融合ではなく従えたという。愛染を”六杖光牢” ”鎖条鎖縛” ”九曜縛”で拘束し
そして 破道の九十一 ”千手皎天汰炮”を愛染に撃ちこむ。しかし 愛染は無傷。浦原の背後から攻撃するが 昔の愛染なら浦原に何の策もなく2度も触れることなどあり得なかった。愛染の両腕にある霊圧の排出口を塞ぎ 自らの霊圧により爆発する。浦原さん強い。
が 煙の中から出てきた愛染は身体中 白い何かで覆われている。夜一も登場し 愛染のその白い殻を砕いていく。そんな4人の戦闘を見ている一護 背後からギンがもう戦うのやめればという。もう無理だと。あんな愛染見た事ないと。
ギン 「君―――――――――――もう どっかでこの戦い諦めてるんと違うの?」
一護は否定はしない、今の愛染の力を感じているからだ。ギンはしょうもないといって、刀を胸の前に固定し 切っ先を一護に向ける。
ギン 「神殺鎗――――――――――――――”舞踏連刃”」
倒れている吉良 ギンの霊圧を感じている・・・・・・・・・・・・。目の前を通りすぎる乱菊の姿が。




