黄昏乙女✕アムネジア-10 完 | 鷲

私の読書の感想

冬休みが明け、3学期
旧校舎も取り壊された。
夕子さんの姿はない―――――
こうなってしまうことは、わかってた。
けど、
寂しいし、悲しい。
壊された旧校舎の前でを流す。

霧江と2人でベンチに座る。
旧校舎を撤去したのはいいが、紫子のの意識は消えることはない。
おそらく七不思議は紫子さんが流した。
その噂は、学校中に広がり
”夕子さん”を生み出した。
つまり、
紫子が怪談を広めなければ、夕子さんは人間の形を保つことができなかった。
そういう風にとれば、紫子さんは救われるのでわ?
それが、
罪の意識か、苦しみから逃れるためだったとしても。

――霧江
紫子と話をする。
夕子さんをおぞましい姿にしていたのは紫子自身。


死者の心は変わる。
変わっていなかったのは、生きている者の方。
救われた紫子。
霧江を通して見える夕子の姿は優しく微笑んでいる―――。

怪異調査部は健在である。
まだ仮設置中ですが・・・・・
久しぶりに怪異調査へ!!
新聞部の三原も同行。
小此木はもとから夕子さんの姿が見えていなかったので、
夕子さんがに居るものと思っている。
その仕草は貞一を苦しめる。

―――死者の教室―――
校舎で一番長い廊下の2番目の教室。
そこで決まった日に、
生徒の呻き声が聞こえるらしい。
教室の中には、多くの亡霊が机を並べ授業をうけているらしい――――
とりあえず、教室を順に開けていく。
そこには、
椅子に座る女子生徒と、その女子生徒に何かしていた女子生徒
ん?
どうやらここは違うらしい・・・・・・・・。
うん、そっとしておこう。

奥に進むと明らかに邪悪なオーラがする。
ここか!!
教室を開けると中には―――――
補習を受ける生徒たちが。
そ・う・い・う・こ・と・か
で、
三原も冬休みの宿題サボっていたので、連れていかれる。

―――後日
貞一は最近付き合いが悪い。
少し不機嫌な霧江。
彼女に耳に夕子さんの噂がはいってくる――――
消えたはずの夕子さんの噂が何故いまさら!?
何が起こっているんだ!?

その噂は学園全体に広がっていく。
こんなことができるのは・・・・・一人のみ。
夕子さんの真実を知る者。
屋上にむかう霧江。
霧江 「夕子の噂を流しているのはお前だよな・・・・・貞一。」
ですよね。

貞一は夕子さんを失った寂しさから、噂を広める。
その力で夕子さんをまたここに生み出そうという。
未練たらしいヤツだな!!

廊下を歩く貞一。
計画通り、は広まっている。
が、
自分が流したものではない噂が耳に入ってくる――――

――――夕子さんはね、昔この学校の生徒だったらしいよ。
七不思議は夕子さんの過去を表しているんだって。
・・・・・・・知ってる!
夕子さんは学園の守り神なんでしょ?
この学園ができたときからずーっと旧校舎にいたんだって。
そこでひとりぼっちで一緒にいてくれる人を待ち続けていたんだけど・・・・・・
知ってるよ。
旧校舎が取り壊されたとき、夕子さんも一緒に消えちゃったんでしょ?
そういうもあったんだけどね・・・・・・・・・

ここまでは貞一が流した話。

――――本当はね・・・・・・・・・
夕子さんは一緒に居てくれる人を見つけたんだって。
その男の子は夕子さんのことを好きになって、
夕子さんも男の子のことが好きになっちゃって・・・・・
ずっと離れたくないって思ってんだって・・・・・・・
幽霊生きてる人間でしょ?
そういう話って最後は・・・・・・・
―――――そう・・・・・その男の子はね・・・・・
夕子さんと学校から消えちゃったんだって―――――

校門にむかう貞一―――。


夕子 「また・・・・・見つけてくれたね・・・・・。」
夕子さんと再会をはたす。

―――――それって夕子さんにあっちに連れていかれたってこと?
さぁ・・・・・・どうなんだろうね?
でもこのお話しって――――
なんだか幸せそうじゃない?

―――――これが
この学園に伝わる”7番目”の七不思議のお話―――――

夕子さんは、学校の外に出ることができるようになった。
もちろん貞一とイチャイチャライフへ突入。
・・・・・・・チッ
一緒にお風呂に入ったり、くっついて寝たり・・・・・・・!!
学校も貞一の後ろの席に椅子と机を置いて一緒に授業をうけたり。
怪異調査部も絶好調

夕子さんに見せたいものがあると手をひかれ古い校舎へ―――
なんだ?
夕子さんの合図で扉を開けると、そこには・・・・・
ウエディングドレスを着た夕子さんが。
貞一を独りよがりに付き合わせていることに負い目を感じる夕子。
今さらかい!!
貞一 「はじめてできた好きな人が夕子さんでよかったって思います・・・・」
夕子さんに押し倒されキスを――――


夕子 「一緒に成仏しようね!」


黄昏乙女×アムネジア 全10巻。
おしまい。