先週キャンプ場のあった場所に「母情塔キル」 といって、1人の母親が、家族の安泰を願い26年間 石塔を3,000個作った場所があり行ってきました。
入り口にそのストーリーが書かれてました。
ネットの情報と合わせて簡単に説明します。
ソウル出身の女性が、江原道の江陵に嫁ぎ、4人の子供を授かりました。
しかし、息子2人が亡くなり、旦那さんは精神疾患になったりと家族に悪い出来事ばかりが続くようになります。
そんなある日、夢に山神霊が現れて、
魯鄒山(ノチュサン)の谷に石塔を3,000個積めば、悪いことが起きなくなるだろう
という不思議な夢を見るようになり、女性はそれに適した場所を探しに出かけます。
そこで、李 栗谷/イ・ユルゴク という朝鮮時代の儒学者(5千ウォン札の人)
※わずか13歳で進士の初試に合格しその後、9回受験した科挙で全て状元(一番の成績)だったため「九度壮元公」と称された人物
の精気がただよっているこの谷に作ることに決めました。
40歳から山の上にビニールで覆っただけの小さな家で住みながら26年間 石の塔を作り続け、ついに3,000個を達成。
そして、お母さんは村の人に
そろそろ山を降りようと思う。
と言い残したが、そのまま 2011年9月(享年66歳)にお亡くなりになられました。
つい7年前まで作りつづけてたんですね。
昔にテレビにも出てたりしてたらしく、ここに訪れる方も沢山いました。
それでは、写真で振り返って行きたいと思います。
キャンプ場のすぐ横の道からこんな大きな石塔が沢山並んでたんですが、これは実際にそのお母さんが作ったものではなかったです
緑が多くて涼しくて気持ちい〜!
いい散歩コースです。
途中から足場が悪かったので、グリはカバンの中へw
キャンプ場の横からずっと続く川。
前日、私らが到着する前まで結構雨が降ったらしく川は流れが早く濁ってました。
暑くて、川も穏やかだったら入りたかったなー
しばらく歩いていくと・・・
あった!
ここからが、お母さんが3,000個積み上げた石塔でした!
さっきまでのはやっぱりちゃうかったんや
直訳すると。
(案内)
ここから チャスンオク女史 が積み上げた石塔で、石に書かれた数字と名前は夫人が祈祷しながら書いたもので、石塔の保存のため、絶対に落書きや毀損をしないでください。
では入って行きましょう。
さっきのとは年季が全然違うのが一目でわかりました。
1つにこんな沢山の石を積み重ねて作られたなんてほんと凄い。
途中綺麗な小川が出てきました。
そのすぐ横にもありました。
どんどん奥に入っていくほどさらに年季が。
しかも、形も全部綺麗に整ってて、しっかりしてる。
私よりも高く積み上げた石。
一番上に大きな石がのってたんですが、こんな重たい石をどうやって上に置けたんでしょうか・・・
私でも絶対無理!
また小川が出てきて、その奥を見ると
そら3000個やもんね・・・
でも、実はこれは亡くなった後、村の人が綺麗に建て替えた家らしく、実際に住まれてた家はこれらしい。
多分、すぐ倒れてると思うw
一番上の石には、日付や名前が書かれてて、HOOがネットで調べて見たら、どうやら助けてくれた人たちの名前や誕生日らしいです。
川を渡って少し上ると、そのお母さんが暮らしてた家がありました。
中見てみたら、斜めに寝てギリギリまっすぐ寝れるぐらいの広さ。
でも、実はこれは亡くなった後、村の人が綺麗に建て替えた家らしく、実際に住まれてた家はこれらしい。
雪が積もる真冬はどうやって過ごしてたのか気になります。
どうせなら、生きてる時に建ててあげたら良かったのにって・・・・
私らも家内安全を願って、小川のほとりの何もないところに小さい石塔を作りました。
家族のためを思い、26年間苦労し達成した挙句、最後には本人が亡くなられたなんて、なんか切なくて悲しいお話ですね。
実際に積み上げられた石塔を見てみて、足場が悪い山でこんなに重い石を探して運んでどうやって高く積み上げたのかとか、夏でもこんなに涼しいのに、真冬はどうやって過ごしてたのかとかばかり考えてしまいました。
ここまで出来るのは、家族を思う気持ちが強かったからでしょうね。
私には絶対真似できないな・・・
でも、色々と考えさせられることも多く、行って良かったって思います。
どうか安らかにお休みください。
26年間お疲れ様でした。