彼女と付き合う前。
よく遊ぶようになった頃。
本人は意識なんてしてなかっただろうし、全く意図していなかっただろうけど。
私にとってはどれもが期待させるような言動で。
思わせぶりな姿が目に入る度に嫌になるのに、自分から離れられるだけの精神力なんて私にはなかった。
「好きなのは自分だけ」だって思おうとしても、心のどこかでずっと期待してしまっていた。
彼女の隣は居心地が良くて。
ここを居場所にしたいって思いが捨てきれなかった。
情けないけど、自分の幸せを諦めきれなかった。
世間知らずな貴方が世界を知って。
俯いて膝を折る瞬間が来る日はそう遠くないと思っている。
その時に元のあるべき道へ促すか、手を引いて進んでいくか。
選びたいはずの道は分かっていても。
私はどうするんだろう。