濡れる前は露をさえ厭うが、いったん濡れてしまうと、いくら濡れてもかまわなくなる。一度過ちを犯すと、もっとひどい過ちを平気で犯すようになることのたとえ。
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人間というやつは、一度知ったものを忘れることはできない。
白は、一度汚れ始めてしまえば完全な白には戻れなくなる。
黒へ染まっていく他なくなる。
善悪の感情だとか、正しくあろうとする気持ちだとか。
人に対する希望や失望。不信感もきっとそう。
一度頭を過ぎれば、それをなかったことには出来なくなっていく。
私も自分の中の当たり前が傾いていくのを自覚する瞬間が時々あったりする。
ただ、白か黒かの二元論だけじゃこの世界は生きられないのも私は知ってしまった。
完全無欠でいるのは難しい。
曖昧なまま生きていくことが求められる場面だってある。
それでも自分の価値観は揺らいでいくこと、楽な方へ動いていくことを自覚していないと危険だなって思う。
そんでもって、人間は慣れてしまえる生き物だから。
傷つくことにも適応して。
半ば諦めるような形で、それが日常になってしまう。
抜け出すようにもがくことをやめてしまったら、きっと雨に濡れ続けなきゃいけなくなる。
濡れている自分に違和感すら抱かなくなる。
誰かから差し出される傘を待ってるだけじゃ救われない。
誰かから差し出されたってそれを掴めなきゃ意味がない。
自戒のための記録。