結果の報告が遅くなってしまった。僕が読んだ日刊スポーツには、坂口正大・元調教師が
『世界は広いです。日本馬が日本の馬塲で外国馬に負けることなど、もうないだろうとどこかで思っていました。香港馬ロマンチックウォリアーの完勝を見て、鼻を折られた気持ちです。これが世界の本物ー。あらためて実感しました。』
と正直に〈本音が〉書かれていた。でも、こういう正直な先生はまだ良い。

僕が厭なのは、ジャパンカップに一度完敗したくらいで翌年から一線級の馬を出さなくなった当時の島国根性の古い調教師達である。更にいえば、
「日本馬の勝てないジャパンカップ等止めちまえ。」
と言ったマスメディアである。

それは、海外の重賞競走〈主に定量戦〉に出て悉く大敗していた当時の日本の一線級の競走馬をみて、
『このままでは日本の競馬は世界から取り残される。』
と感じた日本中央競馬会〈NCK〉の業務課にいた北原義孝氏を始めとする〈プロジェクト・〉チームの思いとはまるで正反対の考え方である。

もしも、北原義孝・元副理事長の考え方とは逆に海外から競走馬も騎手も厩務員も調教師も招待せずに、競走馬の輸入以外には海外と交流がない状態で今も馬券を売り上げること以外には能が無い日本中央競馬会であったら、と思うと僕はゾッとする。

例えば、「8枠連勝複式制度」に基づく「出目論」や「ケントク買い」が昭和の一時期のように主流?ならば、日本競馬はとっくの昔に廃れていたはずである。

関東は関東馬、関西は関西馬でGI以外にはお互いのシマは荒らさない。国際競走や地方交流競走は原則行わない。という考え方の方が馬券は当たりやすいし、競馬マスコミも地元贔屓の記事を「提灯持ち」のように書いていれば済み、こんなにも楽なことはない。

流石にこのような「時代錯誤」のひとは現代競馬ファンにはいないと思うが、若い頃のシンザンやタケシバオー或いはハイセイコー等が懐かしく今は競馬が難しく離れてしまったひとの中には、「国粋主義者」が少なからずいるのだろう。








僕は日本の左翼、特に日本国憲法は一字一句変えてはならないと主張する「護憲派」を嫌うが、それは彼等が国際感覚に欠けた「国粋主義者」であるからだ。日本から一歩でも外に出れば、要人が丸腰で護られることはなく、日本国内にいてもテロやストーカー殺人や怨念による殺人等も十分に起こり得る。

先日、拙blogに「社民党」の福島瑞穂の
「非武装こそ正義」
「軍事力に依る武装は不正義」
との気が狂っているとしか思えない記事を載せたが、それ故、「左翼がダメなのではなく」、「日本の、解釈で憲法をぐにゃぐにゃに捻じ曲げる〈ほんとうは護憲派ではない〉偽の護憲派左翼」が僕は嫌いなのである。

だから、僕は一見平和主義にみえる「左翼で護憲派を主張する国粋主義者」が嫌いである。オリンピックで自国民が活躍しない種目に関心のない「東京オリンピック2020の開催に反対した攘夷論者」が嫌いである。

そのため、一昨日の安田記念でも、ロマンチックウォリアーをかなりの格上と確り認識していた例えばソウルラッシュを管理する池江泰寿先生ではなく、
「何か党派的理由で香港馬のポテンシャルを過小評価した〈主に〉競馬記者・トラックマン達」
のことを僕は〈少なくとも今回は〉軽蔑したい。何故ならば日本馬は香港カップ〈GI〉やQEⅡ  カップ〈GI〉でもう一方のムラ馬ヴォイッジバブルは兎も角、ロマンチックウォリアーに全て完敗しているからである。香港の沙田競馬場はパリ・ロンシャンやエプソム競馬場程、日本の馬場との違いはない。

それでも、イクイノックスやリバティアイランドが出たならばロマンチックウォリアーに先着できる可能性が高かったと思う。その意味でドウデュースが出ると言われる宝塚記念にロマンチックウォリアーもヴォイッジバブルも出走の回避を表明したのは賢明な判断である。

最後に、僕の31日金曜日の予想は珍しく◎◯で当たった。しかし、俗に〈単勝だけ〉売れている馬は買うな、との格言があるように単勝1番人気と4番人気の組み合わせなのに馬連は12番人気の2,850円、馬単は11番人気の4,220円もの配当が付いては馬券としてはいけない。もちろん、僕の評価しなかった単勝2番人気のソウルラッシュと5番人気のガイアフォースに資金が流れたからであるが、それは今回偶々、攘夷論者の馬券ファンが香港で評価される馬を買わなかったからである。