先週の土曜日から今週の火曜日に掛けて、マウリツィオ・ポリーニのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集をひと通り聴き終えた。


余りにも速いワルトシュタイン・余りにもピアニシモな熱情の冒頭・リヒテルに優るとも劣らない9番・10番、まだまだ書くことはあるが、晩年のポリーニがライヴのベートーヴェンに拘っていたことは我々が進むべき指針を示しているかと思う。


〈この項目・続く〉








さて、若きポリーニのベートーヴェン・ピアノ・ソナタを聴くと、機械的・冷たいとの感想が返り、晩年のポリーニの演奏については「衰えがみられる。」という批評家・評論家は結局、

「マウリツィオ・ポリーニのことが嫌いなだけではないのか?」

と僕は思う。


ドゥルーズ=ガタリの『アンチ・オイディプス』の裏表紙には、リチャード・リンドナーの

『機械と少年』

の絵画が掲載されているが、それは

「人間は機械じゃないのだから。」

という〈凡庸極まりない言表〉に対する痛烈な皮肉でもある。



マウリツィオ・ポリーニ「ワルトシュタイン」


4月20日土曜日から春の東京開催、毎年難解なフローラステークスGⅡは現地観戦しても当たりそうにないが、読売マイラーズカップGⅡは、


◎③セリフォス

△⑧トランキリテ

▲12ソーヴァリアント

◯14ソウルラッシュ


でもしかすると当たるかも知れない。開幕週の雨は軽くみたい。