先日、僕はロシアの恵まれなかった作曲家としてヴァシリー・カリンニコフの名を取り上げた。


2曲の交響曲は最近になって比較的知られるようになったが、それ以外の作品はまだまだ無名に近い。


弦楽セレナード ト短調

https://youtu.be/kFlC8LZ1rRg 


調性は交響曲第1番と同じト短調であるが、明るい雰囲気のまるでないまさに、
『エレジー〈悲歌〉』
である。それを、ロシア人マエストロ・エフゲニー・スヴェトラーノフが歌い上げるのだから「暗い」。しかし、今のような戦時下で演奏されるには相応しい、と僕は思う。


交響曲第2番イ長調
ネーメ・ヤルヴィ指揮

このもしも、モーツァルトならば思いっきり明るいイ長調の調性の交響曲もカリンニコフの場合には陰のある曲である。

実は今週末にカリンニコフの弦楽セレナードが聴ける機会がある。今週は2月10日金曜日に
『雨か雪』
の予報が出ていて、当日2月11日土曜日も
『雨』
の予報が出ている。場所は多摩センターの
『パルテノン多摩 小ホール』
である。他の曲目は、

E.H.グリーグ/ホルベルク組曲op.40より抜粋
W.A.モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調k.525

などの演奏をする。
開場18時00分
開演18時30分

なので気が向いたひとは足を運んで欲しい。