しばらく、政治とロシア音楽の話が続いたが、一旦コンサートのお話。


1月27日になって友人がコンサートには行けなくなり、今回の

『クレセント・フィルハーモニー 第40回定期演奏会』

にはひとりで行くことになった。この管弦楽団のコンサートは南大沢や武蔵小金井で行われたこともあったが、1月28日のそれは本拠地?の三鷹市芸術文化センター・風のホール。




まず調布駅まで行き、そこから『鷹56』の三鷹駅南口行のバスの出る北口バス🚌停で待つこと凡そ8分。小田急バス🚌に乗ると僕は予習として、ブラームス交響曲第3番ヘ長調op.90を探し今は亡きクラウディオ・アバド指揮・ベルリン・フィルハーモニーの演奏のyoutubeを聴いた。しかし、途中でヴェルディ歌劇『運命の力』序曲に選曲し直した。オペラに疎い僕は『吉田裕史指揮・ボローニャ歌劇場フィルハーモニー』と言われてもよく分からないが、何れにせよブラームスの交響曲のように聴き慣れている訳ではない。


『鷹56』のバス🚌は、予定より遅れ13時37分頃に着き、気が付くと今回も開始時刻には余裕がなかった。しかし、プレ・コンサートと思っていた『ダンツィ・ファゴット四重奏曲』は、この日は14時05分頃に始まった。

あまり長々と書いていても何だが、ダンツィの四重奏曲が始まる前に、予約指定していた席のひとつに女性が座っていたので、
『そのお席、番号が違いませんか?』
と訊くと、ご主人と思しき方が合図して彼女を正しい?席に案内してくれた。さらに僕はそのことで空いた席に座り、隣に座った若い女性と間隔を空けた。俗にヨハネス・ブラームスのコンサートには女性は集まりにくいとされるが、この日は違った。

フランツ・ダンツィの四重奏曲は恐らくは見事なアンサンブルであったと思うが、僕の耳がポップミュージックでは半音、クラシックではほぼ全音程上がって聴こえる=要するに音程感覚が下がって聴こえるので、時折〈不必要な不協和音が聴こえて〉困っている。そのため、ファゴットとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが喧嘩をしているように聴こえてしまうのである。このことはアンケートにも書いたし、メンバーの責任ではなかろう。僕は、音程🎵の狂い以外にそのことを稲城フィルハーモニーのサマーコンサートで自覚した。

フランツ・ダンツィの次は先ほどyoutubeを載せたジュゼッペ・ヴェルディの『運命の力・序曲』、オペラのダイジェストのような目まぐるしい展開の曲である。


続いては、フランツ・リストの『交響詩・前奏曲』。明るい雰囲気の中にわれわれの過酷な運命が暗示されている。


さて、ここで20分間の休憩となった。僕の左側に座った若い女性3人は席を立ち、僕はアンケート用紙にこの3曲の感想やその他諸々の情報を書き込んだ。

〈後半は、ブラームス交響曲第3番とアンコール・ナンバーについて〉