僕の馬券が当たらないのはいつものことであるが、今年はまったく当たらない。

フェブラリーステークスは、1,984年のグレード制導入に伴い、フェブラリーハンデキャップ〈GⅢ〉として創設されたダート重賞で、その頃はJRAには札幌記念しかダート重賞がなく、同年暮れには中京でウインターステークスが3番目のダート重賞として行われた。

当時JRAには、「馬券はなるべく当たらない方がよい。」という哲学があり、
「〈枠番〉連勝複式」
が最も「高額配当」が望める勝馬投票券では、弱い馬には軽く、強い馬にはより重い斤量を背負わせるしかなかったのである。

はっきり言って、「馬番」で投票できないのは「アホ」としか言いようがないが、当時のコンピュータと悪しき「競馬法」の壁がそうさせていた〈らしい〉。

ところで、よく言っている
『単勝だけ売れている馬は買うな。』
は今回、1.2番人気のカフェファラオとレッドルゼルともに当てはまり、このレースが一筋縄で収まらないことを暗示している。

僕は、昨夏の時点で『来年のフェブラリーステークスは手々きたらカフェファラオから買う。』と思っていたので、〈仕方なく〉カフェファラオから買うが、お薦めはアルクトスかサンライズノヴァの両ベテラン馬だ。

サンライズノヴァは昨年もフェブラリーステークスを勝てなかったが、それでも過去3回の挑戦で4着、7着、3着とそこそこの成績を残しており、ゴールドドリーム不在の今年はチャンスである。

アルクトスはダート1600メートル1.32.7の日本レコードを昨年の南部杯で記録していて、負かした馬も2着モズアスコット以下、モジアナフレイバー、サンライズノヴァ、ワンダーリーデル、ゴールドドリームと強豪揃いである。

2頭の調教はほぼ互角で今回は、本来の意味とは違うが、『差のない競馬ができそうである。』

レッドルゼルは1400メートルまでしか経験がなく今回の東京1600メートルのGⅠは正直厳しいだろう。ただし、揉まれると脆い馬には大外16番枠は良いがレッドルゼルの場合はひたすら距離経験のなさが問われよう。

本命の③カフェファラオには血統と昨年春までの実績しか強調材料がなく、今回はたとえクリストフ・ルメールでも負け戦であると思う。僕は父アメリカンファラオの産駒は芝でもダートでも1頭は大物を出すと思って期待しているだけである。

しかし、ユニコーンステークスの勝ち馬もノンコノユメは6歳までフェブラリーステークスを勝てなかったし、サンライズノヴァは7歳まで勝っていない。そのため、カフェファラオが今年勝つ可能性は20%以下であろうか?

◎③カフェファラオ
○⑥アルクトス
▲⑨サンライズノヴァ
△①エアアルマス
△②インティ

買い目は馬単裏表
③→⑥⑨①② 500円

はっきり言って負けます。絶対に勝てません。