証券マン時代の最初で最後の誤発注 | きーさんの奮闘日誌

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俺は、証券会社に13年間勤めた。その証券マン人生で、一度だけ誤発注したことがある。

 

国債ディーラーをやっていた時、ユーロ円金利先物もやっていた。ポジションとったり、ヘッジもしていて、そのユーロ円金利先物の取引で誤発注してしまった。

 

1998年(平成10年)当時、日本ではバブル崩壊後最悪の経済状況となり、大規模な財政政策が取られ、金融政策においても金融緩和政策がとられた。

 

1999年(平成11年)2月、日本銀行は短期金利の指標である無担保コールオーバーナイト金利を史上最低の0.15%に誘導することを決定。

 

各金融機関の手数料のコストを加味すると、実質ゼロ金利になることや、当時の速水優日本銀行総裁が「ゼロでも良い」と発言したことからゼロ金利政策と呼ばれるようになった。

 

この時、始めて日銀がゼロ金利政策を導入した。

 

そのゼロ金利政策導入の影響で、短期金融市場、マネーマーケットは、金利がほぼゼロで張り付いていた。それはどういうことかというと、金利が動かない、相場が動かないことだった。

 

そのような状況の時、背景は忘れたけど、俺はぼーっとしてた時があった。

 

したら、先輩ディーラーがユーロ円金利先物の注文を言ってきた。

 

「きー!円金利、100枚(億円)売って!(だったか買って!)」と。

 

いきなり言われた俺は、売り買いを逆に注文を入れてしまい、約定してしまった。売りと買いの板を瞬間的に勘違いしてしまったのだ。

 

金額で言うと、100億円の誤発注。

 

結果、上司に怒られ、反対売買で解消した。でも、儲かりはした(先輩ディーラーの相場がはずれた)。

 

お客さんからの注文ではなく、会社の自己ポジションだったから良かった。

 

あと、当時5000億円のポジションを持っていたから、100億円の誤発注なんてどうってことなかったのだが。。

 

これが証券マン人生の最初で最後の誤発注。

 

今となっては、良い経験で笑い話(笑)