当社にアルバイトで来てもらっている中国人留学生は、とても聡明である。

我が社の主領域であるマーケティングリサーチに関するデータ集計やグラフ作成などに取り組んでいるが、呑み込みも早ければ、スピードも上々。気が利くので先回りしてチェックも進めており、社員からの評価がとても高い。

私が老婆心ながら、日本語の会話力を少しでも上達してほしいとの想いから、時間が空くときだけ日本語会話ミニレッスンをしようと決めた。

で、教材を何にしようかと、本人が使っている日本語のテキストを持ってきてもらってパラリと読んでみると・・・・

おお、こんなに難しいのかと驚いた。いきなり・・・

・親になってこそ・・・・親の気持ちや苦労がわかるものだ。

・苦労こそあれ・・・・

・感謝こそすれ・・・・

こんなことが最初のページの第一番目に並んでいる。

めくって行くと・・・

・雑誌だのDVDだの、・・・

・デザインといい、色といい、・・・・

・子供が子供なら、親も親だ。

・覚えるそばから、・・・

・農業のかたわら、・・・

・散歩がてら、・・・

・ご挨拶かたがた、・・・

  出典:「日本語能力試験」対策 日本語総まとめN1文法(アスク出版)より

おおおお・・・・

日本人でも、こういう使い方を流暢にできる人は少ないんではないかと思うような文例だ。

日本の若者やら、学生など、使えてないんじゃないかと思いつつ、たじろいで、このテキストは使わないことにした。

私の持っている中国語のテキストを使おうと決めた。

恐るべし、日本語能力試験!