国内旅行取扱高(2010年度)が観光庁より発表された。
首位はJTBで、 7092億円(前年比、0.4%減)。
2位に楽天トラベル、2379億円。(15.6%増)
3位、日本旅行、 2348億円(1.3%減)
4位、近畿日本ツーリスト(6.4%減)
以上の通り、楽天トラベルが前年4位から、2位に浮上した。
インターネットによるマーケット環境変化。
「筆者の見方~1」
2010年度はリーマンショックから経済が立ち直ってきた道筋の中で、ネットプロモーションの強みが発揮され、2位、3位を追い抜いたと考えられる。
JTB、日旅、近ツーは、市場ニーズ、すなわちユーザーがネット利用に移行しつつある市場環境への対策が後手に回っていると見える。
ネット社会に移行してきた中で、旅行代理店の役割、業務そのものの見直しが必要だ。
(参考データ)
上記データは国内旅行データであり、海外旅行、訪日旅行を合わせた楽天トラベルの総取扱額は17.0%増の2535億円で、6位。
首位のJTBは、1兆1244億円(4.4%増)。
海外向け、及び海外市場向けに活路ありか
「筆者の見方~2」
業界ガリバーは、海外旅行及び訪日という、マーケットを海外に向けての取り組みが功を奏している。
ただし、今回の大震災・原発事故により、国内も海外市場も減少は必至とみられ、ネット戦略、海外強化、国内西日本~九州・沖縄強化など、有効な戦略の舵取りが必要だ。
(記事中の一部、日経新聞記事を引用、参考とした)