クリント・イーストウッド監督による映画は、昨年の「グラン・トリノ」、その前の「ミリオン・ダラー・ベイビー」を観ている。
そう言えば『父親たちの星条旗』も観た。
それぞれ素晴らしいが、中でも自分の中ではグラン・トリノの感動がとても大きかった。
そして今回、「インビクタス」を観て、泣けた。
南アフリカのラグビー代表チームが、1995年優勝に至るまでの実話に基づく映画だ。
ラグビーがメインの映画だろうと思っていたが、実は南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの映画だった。
27年間投獄されて後、大統領に選ばれ、この国の人種差別をなくして白人も黒人も一つになって新しい国を作っていこうとする過程の中で、代表チームを世界一に押し上げるという、すごいドラマだ。
ラグビー代表選手たちが黒人少年たちにラグビーを教えに行くシーンから、小生はウルウルに・・・
周りに、気づかれぬよう押さえるのがやっと・・・
決勝は、世界最強といわれたニュージーランド、オールブラックス。
前評判は、ロムーという身長196cm、体重119kgで、100mを10秒5で走る「暴走機関車」といわれたWTBなどを擁するニュージーランド優勝だったが、そのロムーを封じ込め、拮抗した試合展開の末、遂に勝利を勝ち取る。
もう、ウルウル・・・
マンデラ大統領を演ずるモーガン・フリーマン、キャプテンのピナーレを演じるマット・ディモン(彼は役作りのために世界レベルのラガーと錯覚する肉体に鍛えあげた)など、素晴らしい。
クリント・イーストウッドも、実にいい映画を作るなあ。
もう一回見に行こうかと考えている・・・