10月28日に公開された、マイケル・ジャクソンのロンドン公演前の記録映画。
実に面白い。
リハーサル風景を中心に編集していて、しかも演奏のクオリティは高く、臨場感抜群だ。
このリハーサル・ライブ(残されたものは映像だが)を観れたのは、ダンサーたちと映画の観客。
キング・オブ・ポップスと称され、天才と言われたマイケル。
改めて彼の偉大さにノックアウトだ。
予定されていたコンサートのために準備されていたスリラー用の3D映像や、ステージ衣装(ビリー・ジーン用のド派手な電飾のコスチュームはスワロフスキーデザインの宝石をちりばめたものなど)、などもお蔵入りとなるなど、残念なことも沢山。
でも、世界から集まったスーパーダンサーたちのオーディション風景やステージでのパフォーマンスに、バックコーラス隊、バックバンドなどの非常にクォリティの高いパフォーマンスは、マイケルのそれに同調し、引き上げられて完成する。
その過程が、たっぷり味わえる。
監督はステージ監督を務めていたケニー・オルテガ。
意外だったのは、この白人のメタボ監督は、マイケルと一緒になって振りも考案したりしていたこと。
白人側だから、Rock'n Rollと叫んでいるのは、気持ちはよくわかる。
広告コピーには、ステージの最前列で観たようだと表現されていたと思うが、それほど臨場感は素晴らしい。
映画は話題沸騰として、世界的に二週間延長公開としたが、それは興業側の戦略だろう。
映画を観ていて、マイケルは本当は死んでおらず、世界ツアーのために待機しているんじゃないかと錯覚したい気持ちが湧いてきた・・・
天国のマイケル、ありがとう!