ハウステンボスは経営再建中だが、その経営権を持つ親会社、野村プリンシパル・ファイナンス(野村ホールディングス傘下企業)は九州を中心とする複数企業に出資を求めているそうだ。
2003年、会社更生法の申請以来、野村PFのもとで再建に着手し、台湾や韓国からの観光客を取り込むことが功を奏して業績が回復傾向となっていた。
しかし、2008年の世界同時不況で観光客が激減し、この6月には、人員削減や一部ホテルの休館などの合理化を進めている。
この夏休みは繁忙期だけに、休業していたレストランも新たにリニューアルオープンさせたりして営業努力を進めている。
先月、一泊かけてハウステンボスにお邪魔した際、雨模様の平日とはいえ、客はガランガラン。
アトラクション施設なども待ち時間は、ゼロ。
客にとっては込んでないのはすごくいいが、その反面、賑わい感がほとんど感じられないのも淋しいもんだ。
上の写真はセピアっぽくなっていい絵だが、ゴンドラ利用者も数人。
ハウステンボスのバーガーは、佐世保バーガー認定とのことだ。
夜、客は少なくとも、雨でも必ず行われるレーザービームと花火のショー。
広場で鑑賞していたのは50人ぐらいか。
台湾人らが多い場所では、さすがに「たまやー♪、かぎやー♪」の掛け声は聞こえない。
こんなに美しくて立派なハウステンボスがもったいない。
従業員の接客はとても好感が持てるし、食事もバラエティに楽しめる。
建物、景観の秀逸さは抜群の世界なのだが、アトラクション系が一度体験すると、また回を重ねてリピートさせるまでの誘因になっていない。
もっとマーケティングを強化するアイデアは、いろいろ出てくるはず。
先ずは近場の大人口圏である福岡、北九州エリアでのリピート対策を徹底すべきではないだろうか。
リーマンショックの世界的にもたらした影響が、佐世保の人たちの人員削減など辛い状況を生んでしまうことを考えると心が痛い。
何とか頑張ってほしいものだ。