つい先日は、クリント・イーストウッド主演、監督の映画「グラン・トリノ」で、大きな感動を得た矢先、アカデミー賞8部門を独占した超話題作の「スラムドッグ$ミリオネア」を観た。
福岡市内ではなぜか、KBCシネマだけで上映?ホント?
「スラムドッグ$ミリオネア」
すごい映画を作るもんだと、またまた感心した。世界中で85の賞を獲得したそうな。
ストーリーが掛け値無しで、面白い!
インドのムンバイの一角にあるスラムで育った少年ジャマールがクイズ番組に出演。
たまたま、彼のすさまじい人生体験から得たことで正解を続けて行く。
急成長する現代インドにあって、矛盾するカースト制社会での貧困層のおかれた立場や、イスラムとヒンドゥーの宗教対立をはじめ、街中での物乞い、物売り、スリ、かっぱらい、売春など発展途上国のどこでもあるシンジケート、マフィアなどもストーリーにかけ合わせて行く。
また先進国側、英、米のコールセンター機能としてのインドの実際の姿や、タージ・マハールの観光現場なども描きながら、経済の急成長が進む中でのスラム地区の開発で建設中の高層ビルもドラマのシーンの中に織り込んでいく。
人生の、幸運、不運も納得せざるを得ないインドの庶民の夢をインド社会を鋭く描きながら、楽しませてくれる。
インドの現状をワイドレンジで描きながらも、ストーリー展開に目を離せない。しかも、これはラブストーリー・・・。
ダニー・ボイル監督、脚本家サイモン・ビューフォイによるこの作品は、とにかく面白く濃い映画だ。
小生が一言でこの映画を表すならば、
インド社会派スーパーエンターテインメント。
この表現がぴったりのボリウッド映画だ。
「スラムドッグ$ミリオネア」に拍手!
この映画も、ぜひ劇場で集中して見るべき。
お勧めです!