グラン・トリノ。
クリント・イーストウッドが監督、主演の映画だ。
先週土曜日封切りの日にキャナルシティで観てきた。
タイトルは何のことかと言えば、フォードの1970年代の名車の名前だった。
この映画、実にいい。
映画エンディングのエンドロールの時、誰一人としてすぐに席を立たず、大きな感動に打たれていたようだった。
しかも、そのバックの主題歌はクリント・イーストウッドが歌っている。味のある渋い歌声。
観客の皆が感動に浸りきっている、一種の連帯感さえ感じた。
観客たちは終わって出て行く時でも、しゃべり声はほとんど聞こえなかった。
崩壊しつつあるアメリカの崇高な誇りと優しさを呼び戻そうとする。
また、人生で命をかけることの意味、または死を迎える時の人生の意味を訴えかける。
クリント・イーストウッドの狙いが重く伝わってくる。
頑固一徹の老人役のクリント・イーストウッド。
アジアでアメリカと一緒に戦ったモン族の少年、その姉、家族らとの出会いから心の付き合いに至る。
また、若い神父との関わりも彼も心が変わってくる、神父もまた。
そして、その老人が下した最後の決断。
久しぶりに、大いなる感動を得た。
グラン・トリノ オフィシャルHP
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/
ぜひ皆さん、観て下さい。映画館での観賞をお勧めします。