北朝鮮のミサイル発射問題。

日本政府は迎撃とか制裁とかで議論を進めているが、それは「発射するなら」という話。当然の話だ。


直面する問題は、発射させないようにする外交。


国連安保理で反対決議を引き出し、中国のプレッシャーで回避できるかどうかが第一の論点。


しかし、北朝鮮はミサイルではなく衛星だと主張を通す。これが第二の論点。


ロケット一段目は日本海に落下、二段目は日本列島を越えて三陸沖という予定だそうだ。それもとても危ないこと。これをどう回避できるかが第三の論点。


筆者はこう考える。


ミサイルか衛星かどうかについては、国際公的機関に公開し、査察を受け入れればいい。査察を受け入れないということは、何か問題があるのかと疑われても仕方ないだろう。と日本が世界に向けて発信すればいいではないか。


仮に衛星だと判明しても、日本列島を跨ぐことと、第一第二ロケットの落下地点がとても危険である。これを回避するために発射基地は、日本の領土である北方四島の択捉島を貸しても良いから、一緒に技術協力しないかと持ちかけてはどうか。

ロシアがどう出るか・・・おっと、これはちょっとブラックジョークが過ぎたか。


第一、第二ロケット共に日本海に落下するようにできないかと共同研究を持ちかけてはどうか。

人工衛星技術なら協力できる立場を前面に出せば・・・。その後の外交もアドバンテージを持ちそうだが。


さらには、北朝鮮の中国国境側の新義州に近い所にロケット基地を建設することを提案したら・・・今度は中国が神経とがらせるか・・・これも現実的ではないブラックジョークかな。


筆者が考える極めつけの交渉はこれ。


安全というならば、先の情報公開・査察受け入れは前提として、

万が一、日本の領土に落下した場合、どういう補償をするのか具体的に提示すること。まずこれが最大の論点とすることだ。

もう一つ、その補償が不履行にならないための担保として、拉致被害者を全員、我が国へ帰還させること。


これをセットにして国連安保理に諮り、それに中国、ロシアが同調しないならば、なぜこの理由で同調できないか徹底対決すれば良い。中国、ロシアが査察して安全を担保させ得るという結論が出るならば、その時は日本も覚悟すべきだ。


このくらい腹をくくって交渉してみてはどうか。


現在の首相、外務大臣も二代目政治家だから心配・・・

外務官僚も危機に対峙できるとも思えないし・・・


中曽根外務大臣(二代目さん)殿、お父さんである中曽根康弘氏なら、どう対処されるかお伺いしたいものだ。


政治家も国民も、命を賭けてでも平和な我が国を守れ!