WBCのイチロー。

アメリカメジャーリーグの首位打者であるイチロー。つまり、世界ナンバーワンの首位打者と言えるスーパースターだ。

そのイチローが、WBCアジアラウンドでは、不調だ。

初戦中国戦は、確実に勝つだろうとの予測通りの勝利だが、まずはおめでとうと言いたい。

勝負には絶対はないし、格下に負けることもある。

絶対に勝つことを要求された場合、メンタルは結構きつかったはずで、選手たちは筆者の予想通り硬かった。

原監督ですら硬い表情で、チーム全体が緊張感に包まれている。気持ちが入りすぎている。


このムードはまずいと思う。スポーツは伸び伸びと明るく臨まねば、縮こまっていては、いいプレイはできない。

二回戦は、強豪の韓国と台湾の勝者との試合だから、伸び伸びとした迫力で向かわねば勝てないかもしれない。チーム全体のムードメイキングについて、切り替えが必要だ。


イチローも神経の細やかなプレーヤーだから難しい面もあろうが、何とか調子を取り戻して、うまいバッティングを披露してほしいものだ。



渦中のイチロー。


話は変わって、時期も同じくして困っているのはもう一人のイチロー。

民主党党首の小沢一郎さんだ。


アメリカ大統領がオバマに替わり、ヒラリー・クリントン国務長官が初の外国訪問の一番に来日。その際、小沢一郎党首と会談したが、そこが気になるところ。


自民党が沈没状態の中、次は民主党と当て込んでの接触に違いないのだが、当のイチローさんは「向こうが会いたいというから会っただけのこと」・・・・ん?こんなコメントはちょっと非礼ではないかと思うのは筆者だけかな?むしろ歓迎すべき会談申し入れだろう。


ただし、アメリカの狙いはイラク撤退後の交換条件のようなアフガニスタン侵攻。これの世界各国の容認と多国籍軍の協力・支援が必須でアメリカ経済破綻下で、日本をはじめとする同盟関係国からの強力な支援が必要だ。


かのイチローはかねてより、多国籍軍への加担は反対、国連議決こそ世界秩序の正義でそれに従うべきという国連中心主義を唱える明確な方針を持つ人だ。従って、ヒラリー・クリントンとの会談の結果も押して察するべしだ。


アフガン侵攻に当たっては、日本の世論形成の誘導も一つとして、ペシャワールの会の伊藤さんが現地で殺害されたことも、何がしかの準備が進んできた段階に入ったことを現わしているという推論もある。ヒラリー・クリントンとこのイチローとの交渉が決裂した結果により、一般国民には見えない大きな力が働き西松建設の献金疑惑が発覚してしまったと見るのは危険だろうか。


アメリカメジャーのイチローの不振。

こちらのイチローは、何とか自分の力で乗り越えてほしい。そしてアメリカでの第二ラウンドに進んでほしい。


もうひとつ、日本民主党のイチローの災禍。

非力な国民は見守るしかないのか。


アメリカの力は底知れず恐ろしい。