マーケティングの勝負どころ
~石鹸、洗剤の例~
マーケティングの命題は、いかに多くの人に数多く使ってもらうか、究極の発想で攻めるのも勝負どころだ。
例えば、戦後昭和30年代(1950年代以降)高度成長期に入る頃、石鹸は洗濯用も体洗い用も一つで済ませていた。牛乳石鹸、ミツワ石鹸が急成長。花王、ライオンなども続々と成長する。
石鹸とは別にシャンプーが登場。代表格はエメロンか。その後はリンス、トリートメント。奥様用の石鹸、シャンプーとかご主人用の物とか、娘用と分けて使う家庭も増え、パーソナルユース化が進んだ。
洗濯には洗剤。毛糸洗い専用洗剤もできるし、さらには浴槽用洗剤、ガラスクリーナー、カーペット用など住まい用など多様化しつつ、進化&深化している。
歯磨き(口腔ケア)のマーケットは拡大
歯磨きチューブも、しかり。
昔は歯磨き粉。甘い味の子供用も定番化。その後はチューブ式練り歯磨きが主流となっても子供用は当たり前。
(余談だが、今なおチューブ式を歯磨き粉と言っている人も結構多いのは、「粉」というイメージではなく「子」というイメージで使っているのかな?)
昔は朝起きて歯磨き、だったのが、その後寝る前も磨く。最近ではオフィスでも昼食後にという流れが増え、歯ブラシマーケットは成長中。しかも国産品の販売伸び率80%だとか。一日一回だったところが×3倍の消耗をするわけだから、当然と言えば当然だ。
鼻毛切りはさみ
ところで筆者は最近、鼻毛がよく伸びる。
特にこの数年前ぐらいから加齢のせいか、中国出張のうち天津・北京に行くことが増えたからか、やたら鼻毛君が「こんにちわ」の挨拶をしたがる。中年になって、我が鼻毛君は成長著しい。(頭髪なら大歓迎なのだが・・・)
おおむね、北京駐在や出張族たちも同じようなことを言う。みんな空気の悪さに関する体験話や情報の物知り自慢大会の会話ついでに、鼻毛の話もよく伸びるようになったと聞く。
以前まで、接する方々が「こんにちわ」してたら、なんか愛嬌があって、それもいいかと・・・。
最近小生はよく指摘を受けるし、白い毛も混ざるし・・・という感じだったので、購入。
ピップヘルスというブランド名。ピップエレキバンの会社だな。
メーカー名は二つ表示。
ピップトウキョウ株式会社
ピップフジモト株式会社
製造元とも、販売元とも書いていないのがちょっと気になるが。
パッケージの写真の美人そうなモデルが使用中の写真が何とも愛らしい。
北京周辺やベトナム・ホーチミン市などの空気の悪いところや、アクセスポイントの空港売店などで、しっかりプロモーションすれば、日本人には一家に一個ではなく一人一個で売れるに違いない。在住者、出張族たちの生活必需品といえそうだ。
さて、マーケティングは科学的に論理構築を押さえつつ、クリエィティブな発想が必要不可欠。
皆様のご商売はいかがでしょうか?
不況感を吹き飛ばす秘策を、鼻毛の手入れしつつ考えてみようっと。