最近、東京都の妊産婦死亡という大変痛ましい事件の後、医療現場の検証が進み、テレビ・マスコミでもこの話題がよく出る。


医療技術の進歩によって、昔だったら到底助からない未熟児や病気を持った赤ちゃんが治療され、命が助かるようになってきたという進歩の恩恵が拡大。その一方でそういった赤ちゃんを受け入れる病院が満床のため、緊急治療を施す必要のある患者が受入れを断られ、結局命を落とすという事態が起こることになってきたというのが真相らしい。


命を救うための医療技術の進歩が、逆に命を落とす率を高めてしまっているという、何という矛盾。


話は変わって、屋久島。

温暖化の影響で自然体系が変わって来ており、植物の勢力図が変わりつつあるようだ。

それに伴って鹿が増殖し、草や木の皮を食べ尽くすのではないかという話が現実化している。


こんなことを書いた方のページに遭遇した。(以下引用)


人間は働いても良いのか?

武田邦彦氏 

今からもう10年ほど前,ペットボトルやプラスチック,それに紙などを無理にリサイクルすると資源を浪費したり,ゴミが増えたりするので,気持ちはわかるけれど止めた方が良いと思い,「リサイクルしてはいけない」という本を書いた.

その時に,「ロイヤル島のシカ」を紹介したのだが,話の内容は簡単で,アメリカの五大湖に浮かぶ小さな島に,1908年,オオシカが上陸して生活をしていたのだが,40年後に今度はオオカミが島に進出して,オオカミがオオシカを捕らえるようになったというものだ.・・・・・・


(以下、文はこのURLに↓)

http://takedanet.com/2008/12/post_b36e.html


武田邦彦氏/中部大学総合工学研究所 教授 (副所長)

環境問題のエキスパートが説く話は、実に興味深い。



自分が食える分だけ手に入れる活動をしていれば自然破壊も食品偽装など起こらないだろうし、人の生死や、動物の自然淘汰についても、神の領域を侵しているのかどうか、個人でコメントが簡単にできないほどの矛盾だ。

文明の進化が、医療の現場など局所的にも人が死ぬこととなり、温暖化という地球規模でも矛盾が拡大しては循環して人が死ぬ。


自分ができることは何だろう?