麻生首相と小沢民主党代表の党首討論が昨日行われ、論戦が張られた模様をテレビのニュースで見た。
内容はかみ合わないので、どうしようもないのだが。
見ていて思ったことは・・・
この討論会場に集まった議員たちの野次があまりに多く、肝心の討論する二人は相手が何を言っているのか、遮ってしまうほど。
正直、あきれた。
我が国民はこんなマナーの欠落した議員たちを、おらが代表として国会に送り込んでいるのか。
例えば台湾議会では、たまに政府議会も県議会も暴力振るう奴が出てきて、日本人から見れば、ああ台湾は、まだまだ稚拙だなあと思う方も多いだろう。台湾人に聞くと、あれは支持者に対するパフォーマンスで、俺はここでがんばっているというデモンストレーションでやっていて、有権者たちもそういう目で笑って見ているそうだ。現代は台湾の総統を国民の直接選挙で選ぶようになり、日本を追い抜き進化した。
日本では有権者の半分にも満たない支持を受ける自由民主党の中で、さらにその内の約半数の支持で選ばれた首相だから、有権者全体の約20%の支持で首相となっているという事実だ。その根本的なメカニズムの矛盾もあまり議論されないのも問題と思うが。その話は、機会があればということにして・・・。
では、アメリカ、イギリスなどのこういった議論の場面では、対立する相手方が、まったく正反対の意見を述べている場合、先ずは聞く。それからウィットのある言葉で和ませつつ交わしながらも、こちらが正論だというムードメイキングに務めながら対抗していく。または、血気盛んなしゃべり方をしても、相手を尊重して聞く時間はきちんと聞いている。ディベート文化で子供の時から鍛えられている。
野次ったとて、手柄になるわけでも無し、何かが変わるわけでも無し、そんなお馬鹿な日本の国会議員たちは教室で切れる子供と同じと言われても仕方ないほど、醜い。恥さらしだ。
議会を何だと思っているのかと問いたい。
内容以前の問題だ。我が国が選択した議会制民主主義の中で国民を代表する人のマナーだ。
小生は常々、子供の不道徳や犯罪が起きる要因として、最重要なのは親の影響であるから、今必要なのは親の再教育であり、それを国家プロジェクトとして実行すべきだと言っている。
ところが・・・・
こんな議員たちのマナーの悪さを見るに付け、国家の進路を決めるべき方々がこれでは、ままならぬ。世界で最も礼儀正しい国のはずなのに・・・。
先ずは国会議員たちの再教育からはじめなければならないのでは。・・・と、真剣に考える。