福岡矯正管区という刑務所を管轄しているお役所で行われた、製品開発研究発表会の審査員として出席した。


昨日、一日がかりで管轄している九州全域の刑務所での作業で作られる製品が各所からプレゼンされ、それを審査する。小生は3年前からマーケティング専門家として招かれ、今年で3回目。ほかの審査員は家具・工学専門の先生や、百貨店のリビング部門責任者の方、消費アドバイザーの先生など5人。


 審査員5名に向けてプレゼンテーションが64点!

この審査は結構難しい。

我々が日常的に接している世界とはコストの捉え方が違ったり、各刑務所毎の諸事情も違うので、採点が難しい。特に価格の付け方は、世間感覚とは全然かけ離れて安い。職業訓練として行っている面もあるからだ。それにしても熱心に取り組んでいることに、頭が下がる。

この一日で64点を審査し、その中での優秀作品が全国大会に上げられるという流れだ。


 
素晴らしい物が、信じられない安いプライシングで、出品されている。

審査の後、集計結果の上位のものは、やはりそれなりの製品だし、仕上げも価格もやはり良いものが受賞した。


非常に珍しいところでの審査員という貴重な経験をさせていただいている。

この審査には丸一日裂かねばならないが、面白いので納得している。