福岡市中央区赤坂にあるフレンチレストラン「花りん」
年に数回は行っているお気に入りの店の一つだ。
小さな店だから、それだけにオーナーの優しさや、こだわりのある心のこもった料理の丁寧さが良く伝わる。
野菜も抜群に美味しい。契約農家から直に取っているそうだ。
今回のフォアグラ、抜群!おかげでワインが進んだ。
このほか「北あかり」というジャガイモを使った料理も。
これは男爵イモを母にもつジャガイモで、中身はメークインよりも黄色。「栗じゃがいも」や「黄金男爵」などと呼ばれるほど甘くてホクホク。風味食味とも絶品のジャガイモだと別の料理店の方からも教えてもらった。
その素材が持つ風味を殺さず、活かしながら調理する。これぞ料理人の本分だろう。
花りんでは見事にそれができている。
料理は生き物!
常においしい者を追求することは客も店も同じこと。
特に産地でも以下においしい物を作れるか頑張っているところが、結果的に売れる。
その売れる者を食べたいというお客の心理もある。
また、その情報を知らずともプロのお店から説明・評価を聞きたい客もあれば、中にはプロ料理人と薀蓄を交わしたいプロの客もある。
ここに、本物のプロの店が長く生き残る秘訣がある。
料理も人、食べるも人。素材を作るも、品種改良するも、収穫も選別出荷するも、人。
料理は人の手と汗によって人に提供され、人を幸福にする無くてはならない物。
料理は生き物。工業製品ではない。
人が作るから、いつも一様ではない。だからこそ楽しい。
「味がある」とは正にそういうことだろう。
あらためて、ハートウォームなお店「花りん」で心のこもった料理を食べ、再確認した。
花りん