王監督辞任について想う。
昨日、休日出勤の日の午後、ホークス関係の方からの電話で監督辞任すると聞き、驚いた。
しかし、納得もした。この連敗で、チームのムードがガタガタであることから、満を持してのご決断だろう。
さすが世界の王監督だ。
監督ご自身は堅物でも、これまで多くの野球経験から、チームというもの、その選手には堅物・硬派もいれば、軟派もいる。練習に打ち込む奴もいれば、手を抜く奴もいる。夜な夜な、飲み歩く奴もいる。色々あっていいのがプロチームということは、王監督は熟知しておられる。
監督は百も承知の上で片目を瞑りながら、堅物の方針をおっしゃっているのだが、真面目な現代っ子選手たちは、純朴にそれを完璧に受け止めてる。割り引いたり、自分なりの解釈をするといった遊びの部分が無い。王監督が将として君臨したら、絶対王君となり監督の言葉は絶対視してしまうのだ。
ホークスは、旧西鉄ライオンズ時代の野武士軍団のような奔放なパワフルなチームとは正反対の、真面目、堅物軍団と化して来たのではないか。一昨年のエース斉藤のマウンドでの悲壮感溢れる姿がチーム全体に染み込んだのだろうか。一番遊びたいと思う結果が勝ちに通じるというスポーツ本来の精神が忘れられている。
王監督自身が昨日の辞任会見でも、自分が選手にマイナスの影響を与えたかもしれないとおっしゃっている。監督ご自身がこのチームのムードについて問題視されていたと思う。
こういう流れに対する懸念を、小生は昨年9月、丁度一年前にブログで書いていた。
http://ameblo.jp/gcom-mura/entry-10048905886.html
世界の王監督ご自身は、チームのムードメイキングについては秋山とかに委ねたかったのではないだろうか?ホークスのこれからの使命は、もう一度、プレイボール、遊ぼう!というスポーツの原点に立ち戻り、再スタートを切ってほしい。それが王監督ご自身の願いでもあると思うのは、小生の深読みし過ぎだろうか。
ともかく王監督は、精神的にも肉体的にも限界を超えていらっしゃったと思う。
まずは、ゆっくり落ち着かれて、療養され、再びホークスのため、日本野球界のために何らかご尽力賜りたいものである。
お疲れさまでした。ありがとうございました。