光化学スモッグ対策の成り行きを観察。・・・珍しく政治ネタ。戦略とは。課題解決とは。に言及!


(19日、日本経済新聞)福岡県の麻生渡知事は18日、外務省に麻生太郎外相を訪ね「中国に対し、日本と共同で研究するよう求めた。・・・政府としても原因究明を急ぐように改めて要請。原因が中国の汚染物質だと特定された場合は、排出削減を強く求めるように要望した。」そうな。


麻生知事、ん~もうちょいっ!研究を求めるより対策を、解決を導く方法論が必要。じゃないでしょうか?

日中双方がウィン・ウィンの関係構築による解決策を提言したほうが、必ず前に進む。


(21日、西日本新聞)そして環境省は二十日、光化学スモッグの原因究明を探る有識者組織を7月中に発足させると発表した。・・・原因と対策についての中間とりまとめを年内に出すという。・・・同省の田村義雄事務次官は「中国の影響はあると思うがどのくらいあるか明確ではなく、検討会を設けることにした・・・・


は?なに?

現に起こっている問題で、しかも人類の生命を脅かす恐れもあるといわれる光化学スモッグに、一日も早く対策を打つという考えが無い?まー、実にお役所。悠長なもんだ。あきれる。

田村さんは、中国の影響がどのくらいあるかを知りたいわけ?この方、北部九州地方の黄砂を知らない人?

それって南西諸島、石垣島付近に中国の原潜が進入してきても、ただ見てるだけ。のアレとほとんど同じかも。

大気汚染は現在、すでにやってきてるんですよ。


検討の結果、原因の一部に中国の大気汚染が・・・などと年末に言ったとて、その後、中国が何というコメントをするか・・・考えたら、わかるでしょ?後は、言葉の応酬になってしまい、前に進めなくなって泥沼化する。

時間と労力の無駄遣いだ。つまり税金の無駄遣い。

目標は中国の汚染を防止すること。中国に物申すことでもない、検討会を作ることでもない。それは手段の一選択肢に過ぎない。防止策を講じ、大気汚染を無くすことが目標だ。手段が目標化されて、結局、対中関係が感情的なマイナスに陥ってしまう。

それには、日本の「和」の心による解決を一刻でも急いで進めることこそ、早期解決が現実のものとなる。


それには、海を越えた国際協力による防止策への取り組みだ。

日本の予算を使って中国側の環境問題改善を協力すること。

これが最速、最良の解決法だ!


日本の環境技術の発展進歩、並びに日本の環境ビジネスにも経済的波及効果が生まれる。

しかも批判に晒されることの多い中国に対するODA不要論などとの兼ね合いに対しても、合理性ある政策への変更を視野に入れて決定すれば、ウィン・ウィンの関係構築となる。


北部九州は環黄海圏で経済協力を進めているわけだから、正にこの枠組みをそのまま活用し、テーマの一つとして環境問題の解決を早急に進めるよう提言し、日本側から費用と技術の供与をぶち上げ、各国の産学官が一体となって人的交流も同次元化して取り組めば、素晴らしいことじゃないか。

対韓国にも好影響を与える。韓国にも相応の負担を働きかければ、応じてくれますよ。麻生外相の手柄にもなる。

日中関係は「互恵関係」、これこそ解決のポリシーの根幹だ。


または、アジア一番圏というスローガンを持つ九州経済産業局あたりで仕掛けて行けば、経済協力が前面に立てば、中国もすんなり受け入れるでしょ。
ぜひ麻生県知事、こういった視点で国に提言なり投げつけて欲しいもんだ。(旧、通産省出身でしょ)

北部九州の知事たちとも連合で働きかけるとか、または九州地方知事会(山口県も含む)で一丸となってプッシュして欲しいね。


麻生渡さんも、麻生太郎さんも、頑張って!同じ福岡県出身だし、同じ苗字だし・・・


外務省も、環境省も、経済産業省も、文部科学省も、きっと手柄になるから、頑張って!