伝えたくとも伝わらない。

この現象を「バベル状態」、または「バベル現象」と言おう。


結構飲みながら、話がずれている時ってよくありがちだけど、そんな時に「おっ、これがバベル現象」とか使えば、そこで軌道修正ができる。

私は昨日の飲み会でも使い、その分でも多少の話題提供になった。


ちなみに映画「バベル」を見る前にチケット売り場で紙を渡され、それには「・・・・(前半省略)・・・・点滅するシーンが御座いますので、できるだけスクリーンから適度に目をそらされるか、直視し続けないことをおすすめします。」とある。

菊池凛子がドラッグでいい気分になって、クラブ遊びに行くというシーンだけど、ここで目をそらすというのもちょっとね。


その影響からか、映画館内客席の前半分には、観客は数名。通路を挟んで後ろ半分の客席は、ほぼ満席。

みんな用心してるんだなあと、何か滑稽に感じた。


問題ののシーンだけど、色々エンターテインメントを愉しんでいる人なら、まったく心配ないと思う。

実際、昔のディスコとか、今のクラブとかでもこの程度の照明効果って日常的だし、そんな文化に触れてきたことのある人なら大丈夫でしょう。

もし、これから見に行く人にアドバイスするならば、そんなの全然気にせんで映画を愉しんだらと、言うだろうな。


情報リテラシーが進展して、情報デバイドが格差として広がるほど、バベル化、バベル現象はアチコチで日常的に起こり、冗談で笑える程度のコミュニケーションギャップで済めばいいが、地域コミュニティでも、国際間でも危険な状態に陥ったり、偶発的な事件になったりと言うことがありえることを示唆したこの映画は、凄い。