昨夜は、待ちに待った



モンスター井上尚弥


4団体統一王座防衛戦!だった。


戦前の大半の予想は、当然だが


モンスターの圧勝!!


バンタム級時代の後半から


3団体王座統一戦→4団体王座統一戦→2団体統一王座に挑戦→4団体統一戦→ランキング1位と指名防衛戦


と、次々と難敵と戦ってきたモンスターにとって今回のドヘニーは、


元チャンピオンとはいえ、ランキング2位とはいえ、37歳のロートルボクサー相手ではどう見ても勝ち目がないミスマッチ・・・

普通のチャンピオンなら普通の防衛戦なのだが・・・


ただ!前回のネリ戦での、


初回に不用意にパンチを貰ってキャリア初ダウンを喰らったシーンが脳裏に焼きついてる中での、ここ3戦ワンパンチで相手を沈めてきたドヘニーの剛腕ぷりに、万が一の危険性も囁かれていた。

井上尚弥のスパーリングパートナーも立て続けにぶっ倒された。


さらに前日計量の際の



ドヘニーの身体の仕上がり!


鍛え抜かれたモンスターの身体よりさらに一回りぶ厚い・・・


これに加え、ドヘニーは翌日の試合までに10Kg以上リカバリーするというのだから、恐ろしいパワーパンチをぶっ放してきそうだ。


井上尚弥に限って油断することはまずないとは思うが、モンスターと言えど1発2発くらいのパンチはもらうことはあると思うので、その1発2発が致命傷にならないといいが・・・


と、わずかながらの不安を持って昨日の当日を迎えた。



仕事が終わって、急いでパソコンを開いてLemioにログインして画面を開いたら


こちらも楽しみにしてた



WBO世界バンタム級王座武居由樹vs比嘉大吾


日本人同士のタイトルマッチの終盤戦だった。


こたろうは比嘉大吾の方を応援してて、見出した途端の11ラウンドにダウン取ってよっしゃー!と思ってたのだが、


結果は、



3-0の判定で武居初防衛!


あとで試合を見直したが、両者譲らず積極的に撃ち合う好試合やった。


比嘉は最終12ラウンドのガス欠?が痛かったね。これで引退らしいが、ナイスファイト!


試合後リング上のインタビューで武居自ら天心の名前を出したので、来月天心が無事アジア王座を獲ったら、いよいよ


武居由樹vs那須川天心


元キックボクサー対決が実現するのかな???



そしてメインイベント!


モンスターのこの入場シーン!!



シルエット越しにシャドーしてからの



登場!カッコ良過ぎて


鳥肌立ったわー!!!


一方、リングに上がったドヘニーを見ると、確かにデカいが腹ボヨってないか???


結局11Kg以上リカバリーしたって言うが、所詮は水分なのでそりゃそうだわな。


いざゴングが鳴り試合が始まると、


開始早々捨て身の覚悟でぶんぶん振り回して前に出てくるのかと思ったら、






終始腰を引いての逃げ腰スタイル・・・


試合前までは、


今までの挑戦者みたいに逃げ回らない!おれは失う物がないから前に出て戦う!


みたいなことをほざいてたが、やはりモンスターと対峙して、モンスターのパンチを体感したら、もうこうするしかないのだろう。


前回のネリ戦のダウンからの修正で、いつもより慎重な試合運びをしてた井上尚弥も、これじゃ埒が開かないと思ったんだろう3ラウンドあたりからわざと打たせて前に出させたりもしたが、逃げ腰で打つパンチには威力もなく、もはや力の差は歴然・・・


6ラウンド終盤にはギアを上げてラッシュ!


この際に、モンスターのボディから逃げるように身体を捻って背中を向けたドヘニーの腰に強烈なパンチが炸裂!!


7ラウンドに入ってさらに仕留めにかかるが、



ドヘニーが



腰が痛い痛いと半泣きで降参・・・

前のラウンドの腰へのパンチが効いてたのだろう。


はい、モンスター井上尚弥の


7ラウンド16秒TKO勝利!!


日本人世界戦勝利単独1位23勝


世界戦9連続KO勝利記録更新


となったが、モンスター自身が楽しくなかったと言うくらい、正直ドヘニーにはかなり


拍子抜け・・・


ホントに腰の痛みによるギブアップなのか?モンスターのあまりの強さに戦意喪失したのか?本人にしかわからないところではあるが、


紆余曲折あって、巡り巡って回ってきた、間違いなくボクシング人生最後の大チャンスだっただけに、もっと勇猛果敢に挑んでほしかったな。


まっ、それをさせないのがモンスターなんだけどね。


あんなにどっしり落ち着いて構えられたら、そりゃ怖くて前にも出れなくなるか(笑)




にしても、あまりにも強過ぎてこの先いったいどうなるのか?どう進んでいくのか???


正直、今回みたいな戦い方をされたらもう勝てる相手ていうか、勝負になる相手もいないでしょ???


とりあえず現在のスーパーバンタム級では、



ネリ戦後にリングに上がって握手をした


IBF・WBOランキング1位、19戦無敗のサム・グッドマンが、年末の対戦相手筆頭とのこと。


グッドマンもドヘニーには勝ってるとはいえ、パンチ力が劣りKO率も低い(19勝中8KO)グッドマンでは、怖さは全くなく番狂わせの可能性は極めてゼロに等しい


もう1人、指名試合権利のある



WBA1位ムロジョン・アフマダリエフ


アフマダリエフは、井上尚弥がスーパーバンタム級に上がる際にWBA・IBFの統一チャンピオンだったのだが、井上尚弥とやる前にタパレスにまさかの判定負けで陥落した。


しかし、リオオリンピックで銅メダルを獲得し、プロに入ってからも8戦で無敗のまま2団体統一王者になり、3度防衛を果たした実力はかなり高く評価されてる。


現時点でスーパーバンタム級内では井上尚弥最大の敵と言えると思うが、


うーーーん、、、所詮は微妙な判定だったとはいえ、タパレス相手に判定までいって負けるレベルだからな・・・


番狂せの可能性は、グッドマンより多少上の5%くらいか???



そして、にわかに対戦が現実的になりつつある



WBCバンタム級チャンピオン中谷潤人!


28戦無敗の3階級王者で、上背があり21のKO勝利があるハードパンチャーでもある。


現段階では1階級下とはいえ、体格的にはスーパーバンタム級に上げるのも時間の問題だろうから、近い将来の対戦は十分に考えられる。


無敗同士の日本人頂上対決は間違いなく盛り上がるし、日本ボクシング史上最高のカードになるだろうが、


あくまで現時点で言うと、井上尚弥の方が1枚も2枚も上だと思う。


やはり昨日のドヘニー戦のボクシングを見たら、隙がなさ過ぎて中谷は何もできないだろう。


が、将来的可能性で言えばグッドマンやアフマダリエフよりあると思うので、


モンスターがその2人をやっつけてる間に、バンタム級で井上拓真・武居の同級チャンピオンであり、井上尚弥の同門である2人と統一戦をやって、さらに力をつけたうえで


来年年末東京ドーム決戦!


となったらサイコーだなー。


それまでに井上尚弥がフェザー級に上げることも十分あり得るけどね。


でも、あの体格とパワーのドヘニーを全く問題にしなかった姿を見ると、


フェザー級でも無双でしょう!