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クローン病とやっていきましょ

2001年、23才人生これからが本番だというときに、難病患者になってしまった。不本意だけど仕方がない。さて、これからどうやって幸せに生きていこうか。ということを考えながら、なかなか言うことを聞いてくれない身体と向き合い前に進み続けて早17年です。

みなさまこんにちは。
今回は8月9日、手術当日のお話です。
僕の手術は12時~で予定されていました。

朝6時起床
こういうときにぐっすり眠られるのは僕の長所です。昔一度だけ行ったロサンゼルスまでの飛行機でもあっという間に到着したのを覚えてます。今回は術後不眠でくたくたになるのですが、そこでこの長所が発揮されないのがなんとも残念で僕らしいところです(笑)

11時45分手術室へ
両親が付き添いにやって来たのが10時30分頃、病棟のデイルームでペチャクチャやっていたら看護師さんに呼ばれました。着圧ストッキングを装着して、いざ出発。普通に点滴棒を引き連れて歩いていきました。

12時頃~手術準備 → 手術!
手術室のある3階に着くと入り口がお出迎え。両親とはここでさようならです。それじゃまたー、って感じで。
入り口のなかは待合所みたいなところで、着替えのできる試着室のようなスペースがあります。付き添いで来てくれた病棟の看護師さんの手伝いで手術着に着替えます。
まず上着、これは孫悟空の道着みたいだなって思いました。もしくは袖なしで丈の短い柔道着。下はもちろんスッポンポンになるんですが、手術着としては、上着と同色の布を腰のところでくるくるっとエプロンみたいに巻いた感じのものでした。でもこれらはきっと麻酔で眠るまでの気休めみたいなもので、手術が始まっちゃえば身ぐるみ剥がされているんじゃないでしょうか。知りませんが(笑)

着替えが終わるといよいよ個別の手術室へ案内されます。そのときにはメガネを外しているのでほぼ全てがボヤけていますが、手術を担当してくださる看護師さんが二人で案内してくれて、その看護師さんがすごくキラキラした笑顔で、ああ、不安を和らげてくれようとしてるんだなって思って嬉しくなりました。お二人は丁寧に自己紹介をしてくれて、軽い雑談を交わしながら歩いていきました。手術室までの通路が妙にキラキラと輝いていたのをよく覚えてるのですが、なんか映画とかドラマの映像みたいだなってひとりで感心してましたね。メガネがないんですけどね(笑)

手術室に入ると、他に看護師さんが二人、麻酔科医の先生が一人、そして執刀してくださる担当医の先生、合計6人だったんじゃないかと記憶してます。なんとなんと全員が女性!しかも全員すごくキラキラしていて美人!(メガネないです)
はぁー、おれはこのキラキラ美人6人衆に命を預けるんだなぁ。これからスッポンポンにされておしっこの管とか入れられて、普通に考えたら火を吹くほど恥ずかしいけどもうどうでもいいや~、ってなことをポケーっと考えていると、早速麻酔の処置が始まります。

「まず台に上向きに寝てください~。これからぼーっとするお薬を点滴から入れますね~。」
これは検査でいつも使うやつでしょうか、すぐにぼーっとしてきました。
「つぎに背中に針を刺しますので、横向きになって背中を丸めてください~。」
硬膜外麻酔です。これは背中の硬膜外というところに細いカテーテルを留置して、術後もしとしとと麻酔薬を入れ続けるのですが、痛みのコントロールに適してるんですって。(多分これが幻覚のもと)

硬膜外麻酔のカテーテル留置が終わると、いよいよ全身麻酔です。
「酸素マスクあてますね~。」
瞬間、意識が無くなります。






その日、何度か意識を取り戻したこともあったのですが、断片的にしか覚えていません。病棟の看護師さんたちにベッド回りを囲まれて全身を洗われている場面(これは意識を失っているふりをしました)、両親が心配そうに話しかけてくる場面、ベッドで病室に戻る場面、あ、このときは扉かどっかに結構な勢いでぶつかったんじゃないかな。そんないくつかの場面。幻覚をみている可能性もありますが。

いずれにしても、通常なら当日中に意識が戻るはずのところ、僕の場合は麻酔が効きすぎたのか、なかなか意識をはっきりと取り戻すことができないのでありました。

そんなこんなで、手術当日のお話はおしまい。
それではみなさん、お元気で~。





今日は8月19日、術後10日ほどですが、昨日よりもまた少し良くなってる気がしてます。一応順調かと思います。ご心配をお掛けしてしまったみなさん、励ましのお言葉など本当にありがとうございましたm(__)m