「おはようございまーす」(・ω・)/
いつものようにドアを開けて入った。
「おはようございます」(^-^)/
と先生の声が返ってきた。
ワンルームマンションの一室。
部屋の正面には先生と生徒の椅子と譜面台。
そして壁にかけられた数本のギター。
部屋の隅にはテキストと楽譜が入ったと背の低い棚があるだけの簡単な部屋。
最初はこんなとこでギター教室をやってるんだとちょっと驚いたものだ。
広いとは決していえない上がりかまちで靴を脱ぐ。
「よろしくおねがいしますー」(´∀`)
「はーい。よろしくおねがいします」(*^ー^)
いつものように挨拶を交わし、ギターを取り出した。
「さて、始めましょうか」(・∀・)
そうして最後のレッスンが始まった。
最後と言ってもまずは課題曲の披露。
ビビデバビデブーと桜坂。
今週は仕事が忙しくてあまり練習はできなかったけど、まずまずの出来。
でもやっぱり桜坂は難しい。
これからも練習してかないと。
でも先生が言う。
「いいですね。上手に弾けてます。これなら一人でも楽譜を分析して練習していけると思います」(*^ー^)ノ
う。
ひとりでっていうとなんか悲しくなるじゃないですか。
課題曲終了。
先生が言った。
「さて、今日はコード理論をやりましょうか」d(^-^)
先生はクリアファイルの中から一枚のプリントを取り出した。
コードの構成のしくみ、オンコードの意味などが手書きで書いてある。
むむ。わかりやすい。
これって、結構すごいぞ。
そう思っていたら、
「これ、ほんとは中級者クラス用の資料なんですけど、特別です」(^-^)/
そうして先生のコード理論特別講義が始まった。
Fのコードをそのまま3フレットずらせば、FのカタチでもCが鳴らせること。
マイナーコードの作り方。
めちゃくちゃ為になった。
そうして時間になった。
レッスン終了。
「今までありがとうございました。」m(_ _ )m
挨拶。
「一生懸命練習してもらえたので、よかったですよ」☆-( ^-゚)v
「はい。がんばりました」(*゚ー゚)ゞ
最初の最初、は緊張しっぱなしだった。
弦を二本の指で交互にはじくのもまともにできなかった。
なのに、今では好きな曲をひとちで演奏できて、唄うことができる。
自分でもちょっとすごいと思う。
そしてそれは、全部この先生のおかげだった。
「もし分からない事があれば、また電話してください」
ありがたいお言葉をもらえた。
「こんにちはー」
玄関で次のレッスンの生徒さんの声が聞こえた。
「では。」
僕は自分のギターを持って立ち上がった。
一回30分。月に3回。
先生にとっては数多くいる生徒のひとりかもしれないし、僕にとっては人生の中のほんの短い時間なのかもしれない。
とても新鮮な時間で楽しい時間だった。
Good-bye days。
まさにそんな曲のイメージ。
何より、ギターというこれからも長く続けられる好きなものを得ることができた。
最後に教室をでるとき、大きな声で言った。
「今まで本当にありがとうございました」