昨日、2月20日に冬季北京五輪が閉会しました。

 

北京五輪閉会式 (ロイター/日刊スポーツ より)

 

「チャイナに開催資格などあるのか」というそもそも論の他に、「納得に苦しむジャッジ」や「ドーピング問題」など、五輪運営やスポーツのあり方が改めて厳しく問われる大会となりましたね。

まだパラリンピックが後に控えていますが、一連のイベントが終了するまで国際的にやや自重姿勢を取らざるを得なかったチャイナが、今後どの程度世界に対して強圧的・覇権的に出てくるかが個人的には大きな関心事です。

 

まあ、この記事では素直に印象に残った競技や選手の事を書いておきましょう。あと、金メダルを取った日本人選手の写真くらいは載せておかないとね。

 

2月6日 小林陵侑選手 ノーマルヒル1回目(朝日新聞デジタル より)

 

男子ジャンプでノーマルヒル・金、ラージヒル・銀を獲得した小林陵侑選手。

ジャンプ個人競技において、それぞれメダルを取った日本人は長野の船木和喜選手以来、2人目ですね。圧倒的な安定感は本当に凄いです。

 

女子の高梨沙羅選手の団体1本目失格は残念でした。検査方法については色々と物議が醸されており、競技前に検査すべきだ等の意見も見られますが、状況が今ひとつハッキリしないので個人的には特に申し上げる事はありません。

ただ高梨選手云々というよりも、軒並み失格にされた国々を見ると何だかさもありなん・・・

 

2月11日 平野歩夢選手 ハーフパイプ決勝3回目(日本経済新聞 より)

 

男子スノーボード・ハーフパイプの金メダリスト平野歩夢選手。

梅之助はニュース映像でチラリとしか見ていませんが、2回目の得点が不当に低かったとか。後日、TVの報道は「審判員には参考に出来る別アングルのカメラは無く、リプレイ映像もない」と言っていました(それが事実かどうかは知りません)。

またフィギュアスケートのように技の数値化が明確にされておらず、殆どが審判員の経験的主観らしいです。

何だよ、その前近代的なジャッジシステムは。

 

スノーボードはスキーに比べて足を骨折しやすい競技スポーツです。

ハーフパイプの大きさは長野五輪時と比べて非常に大きくなっており、それに伴って選手の技や高さも雲泥の違いがあります。

ハーフパイプとビッグエアは競技中の高さと回転姿勢から、かなり危険な領域に入っていると思わざるを得ないので個人的には結構心配しているのですが、命がけでプレーしている選手に対して、採点環境からしてアレではね・・・

 

2月17日 高木美帆選手 スピードスケート1000m (産経新聞 より)

 

女子スピードスケートにて5種目に出場し、3000m6位、1500m銀、チームパシュート銀、500m銀、1000m金と、まさに驚異のオールラウンダーぶりを発揮した高木美帆選手。

スケート競技でも専門化、スペシャリスト化が進む中で、陸上競技で例えると100m、800m、5000mを走るような、こんな規格外の選手が今後出て来る事はあるのでしょうか?

 

小平奈緒選手は残念でしたが、500mで下位に沈んだ際、長年のライバルで友人だった韓国人元選手が韓国サイド解説席で涙を流していたのが印象的でした。

こういうのは、とってもいいですね。

 

男子の500mでは、ラスト2組でフライング判定疑惑がありました。

丁度、最終組を見ていたのですが、スロー再生をよく見てもどちらも動きがあったとは思えず、サッパリ分かりませんでした。ラスト2組の時点で暫定1位がチャイナ選手だったので、チャイナ忖度(買収)の可能性も考えざるを得ません。


マススタートでは期待された高木菜那選手が再び転倒して決勝に進めませんでしたが、あの勝ち気なお姉ちゃんが「もう、やりたくないかな」と漏らすくらいなので、フェア・正々堂々が信条の日本人選手にはあまり合わない種目ですね。

ましてやショートトラックなんて・・・

 

2月9日 ノーマルヒル複合で優勝したドイツ・ガイガー選手(日テレニュース より)

 

個人的に印象に残ったのが、ノルディック複合でした。

個人ノーマルヒル複合では、ドイツのビンツェンツ・ガイガー選手によるラストのごぼう抜きにビックリしました。

 

2月17日 ラージヒル複合団体で3位に入った日本チーム(朝日新聞デジタル より)

 

だからこそ、複合団体のラストの方はハラハラしましたね。銀・銅の争いが日本・ドイツ・オーストリアで、しかもドイツのアンカーがガイガー選手だったから。

渡部暁斗選手が個人ラージヒルで銅を取って、3大会連続メダルを記録したのは凄い事です。

 

最後はフィギュアスケート。

日本は合計4つのメダルを取って躍進です。

ところで、ロシアのカミラ・ワリエワ選手のドーピング問題も北京五輪へ大きな暗い影を落としてしまいましたが、梅之助はワリエワ選手のフリー演技はわざとではないか、大人たちの思惑に翻弄されて最後は「これで、いいんでしょ!」という15歳の意思表示になったのではないか、と思っています。

ワリエワ選手の暗い話はここでは止めておきましょう。

 

    

(左)2月15日 女子フィギュアSPのワリエワ選手(スポニチ より)

(右)ブルボン・ルマンド(ブルボン商品HP より)

 

日本人ならきっと一度は食べた事のあるブルボン・ルマンドにワリエワ選手が似ている、とちょっとした話題となりました。

こういうのに気付く事の出来るセンスって羨ましいと思います。


まだまだ触れるべき競技やもっと詳しく書きたい選手がいるものの、キリがないのでこのあたりで。

本当に選手の皆さん、お疲れ様でした。