最近は終戦番組の類は一切みないのですが・・・
またNHKがやってくれたみたいですね。
番組での支那事変以降の歴史的経緯における印象操作・捏造具合は、どうぞリブログ先でお読みくださいませ。とても詳しく説明して下さっています(サイト「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」様からの転載)。
恐らく大多数の日本人は自らの民族性について、
「真面目で、ルールを守り、温厚な民族」
と現在、認識しているかと思います。
1937年12月17日 日本軍の入城を歓声で迎える南京市民 (毎日版支那事変画報 1938.1.11発行)
だからこそ、あまり歴史に詳しくない人の中には
「どうしてあの頃の日本人は横暴で、どんどん大陸に深入りしてしまったのだろう?」
と疑問を抱く人もいるのではないか、と思います。
あの時代の日本人と言えば、我々の祖父・祖母、そしてもう一つ上の世代だと思うのですが、当時の我々の父祖たちは今の日本人と違ってそんなに好戦的だったのでしょうか?
まあ、確かに厳しい軍隊を持っていたから今とは多少は違っていたかもしれないですが、本質的な民族性を考えた時に、実感覚としてそう思えますか?
梅之助からの答えはNO!
本質的な民族性というのは、そんなにそんなに変わるものではありません(表層意識としては、かなり腑抜けになったけれど)。
南京市民に食料品を配る日本兵 (英国系新聞ノース・チャイナ・デイリー・ニュース 1937.12.24付)
では何故、日本があんなに積極的に大陸に攻めていったように映るのか。
それはチャイナがそれ相応の態度、度重なるルール及び約束の無視、そして横暴行為を行ったからです(そこには帝国主義時代の欧米の思惑も絡んでいました)。
日本人の民族性がさほど変わっていないのと同じように、チャイナの人々の民族性も変わっていません。今の中共の傲慢な態度と野心、それに大陸に進出した日本企業が身ぐるみ剝がされるのを見れば納得するでしょう。
以前ちょっと書きましたが、特定のこと(原爆投下、都市無差別空襲)以外、日本人は”やられた事”を知らなすぎるんですよね。
ただし、戦後日本のメディア界・教育界はそれらを殆ど「伝えない、教えない」姿勢で、日本側の武力攻勢ばかりクローズアップさせるから、
「あの笑顔でやさしかった私のお爺ちゃん、昔は軍隊で悪い事をした」
と短絡的に考えるようになり、と同時に感覚的に消化出来ない矛盾に直面する訳なのです。
つまり今の若い人(梅之助もハゲかかっていますが十分に若いです!)の戦前と戦後に対する認識には、客観的史実の連続性という観点において、明らかに”断絶”が生じているのですね。
あの頃の大陸って、現代のシリア内戦と瓜二つですよ。
ロシア等が支援するアサド政権(蒋介石国民党)、米国が支援する反体制勢力(日本が後押しする汪兆銘らの勢力)、ISILイスラム国(毛沢東共産党)といった具合で、こんな魑魅魍魎の世界だというのに、あんなバカげたNHKの切り口ではどうして支那事変が起きたのか、日本が深入りしていったのか分かるはずがありません。
1937.12.20撮影 南京市民と会話する日本兵 (支那事変写真全集 1938年刊行)
戦後の報道姿勢には、色々と原因はあります。
ここのブログを見に来て下さる方には説明は不要でしょうが、GHQの戦後施策の影響やら、左翼が跋扈して教育やメディアを牛耳ったやら・・・
リブログ先の「ニュース速報」様の記事では、支那事変以降の事をNHK番組内容に沿って指摘されていますが、ここでは一つ、その前の”悪名高き”満州事変について少しだけ触れておきましょうか。
1921年のワシントン会議によって生まれたワシントン体制で支那の権益は他国にそれ以上侵されないように、支那の現状が維持される体制が築かれた。したがって他ならぬ支那が率先して国際法を学ばなければならない。それに応じて他国も支那の権益を守るという構図だったが、それを一番破ったのは支那自身だった。ワシントン体制を最も忠実に守ったのは日本国政府であり、これは北京在住の外交官ならば誰でも知っている事である。
しかし蒋介石の国民党政権は、これでもかというように日本を挑発し、遂に満洲事変が起きてしまった。我々は満洲国を認める訳にはいかない。しかしこの経緯をたどってみれば、これは蒋介石政権が日本を追い込んだようなものであり、満洲事変は支那が自らまいた種を刈り取っているようなものだ。
これ、日本人が言っている事ではないですよ。
1925~29年に中国駐在米国公使を努めた外交官のジョン・マクマリーが、満州事変後の1935年に「マクマリー・メモランダム」という報告書として米国国務省に提出しているのです(「平和はいかに失われたか~大戦前の米中日関係もう一つの選択肢」)。
当時、日本との仲が悪くなる一途だった米国の外交官の見解です。
1937.12.20撮影 日本兵から菓子を貰う南京市民 (朝日版支那事変画報 1938.1.27発行)
本来はNHKがきちんと歴史ドキュメンタリーを制作する時に伝えなければならないものの、おかしな人たち・勢力に乗っ取られた今の国営放送にはもう無理ですね。逆に偏った印象操作と歪曲をするくらいだから、無い方がマシです。
ま、若い賢明な方々はNHKが主張する「軍部の暴走」だけでは説明し切れない事に、もう気付いている人がどんどん増えていますけど。
こんな国営放送なら廃止した方がいい位ですが、強力な抵抗があるはずだから現実的にはまず不可能でしょう。
ならば、いっそのこと民営化(これを解体とも言うのかな)して放置(後はお好きにどうぞ)、その後に最小限の新しい国営放送を設立した方がいいですね。
紅白歌合戦?→民営NHKに差し上げます。
大河時代劇?→それも民営NHKに差し上げます。
バラエティ?→差し上げます。
スポーツ中継?→差し上げます。
とにかく新国営放送は、ニュース報道及び解説、政府記者会見、災害情報、時事・歴史検証ドキュメンタリー以外は要りません。それだけで結構ですから。
1937.12.15 東京日日新聞・佐藤振寿氏撮影 積極的にカメラの被写体になってくれる南京市民
メディア業界の刷新には、国が電波の利用権をより高い金額を提示した事業者に与える「電波オークション」という手もありますが、高い金額を出せる業者がきちんと「公平に史実を伝える放送」をしてくれるとは限らない現実があります。
むしろ「それが出来そうな者たち」は、資金力に乏しいケースが圧倒的に多い・・・
ともかく、外国がプロパガンダで言ってくるのならまだしも、自国の国営放送自体がこの体たらくなのは、怒りを通り越えて絶望的な気分になります。
まあ、”現状のままのTV業界”の寿命もそう長くはないと思いますけど、その先の形や情勢が梅之助にはまだ読めないので。
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