2014年11月21日13時過ぎ、衆議院が解散されました。
議場では万歳のタイミングを一部の議員が間違えるなどのちょっとしたハプニングがありましたが、これで来月14日投票までの選挙戦が事実上スタートしました。

 

 


フジTV・FNNニュースより


野党は「大義なき解散」などと色々と批判していますが、政権に是々非々の立場の野党ならばともかく、今国会で現政権と激しく対立し批判をしてきた野党第一党の民主党こそ与党との対立軸と代案を国民に提示して政権奪取を狙う立場にあるはずです。解散こそチャンスと捉えねばならないのに、こんな発言が出る時点で負け犬根性です。情けないですね。

さて衆議院解散権は内閣総理大臣の専権事項。戦後の歴代内閣総理大臣は就任以来、常にこの伝家の宝刀をいつ使うか?と考えてきました。安倍総理にとって、それが今なのでしょう。
ところで、丁度ツイッターで政治学者・現法政大学教授の山口二郎氏の意見があったので載せておきます。この人、以前は北大の教授もしていた人なので、梅之助も比較的知っています。

 


文面からかなり安倍総理を嫌っている人なんだなと感じられますが、素人の床屋談義のような文章を臆面もなく書いてしまうのは止めた方がいいと思いますね。政治学者として品格が疑われます。もっと理のある文章を書くべきですが、この人のツイートを見ていてもあんまり知性が感じられません。さすが橋下大阪市長にフルボッコにされ反論すら出来なかっただけはありますね。

安倍総理としては内閣改造前からこの時は消費税再増税の判断時期であった為、候補の一つではあったでしょう。ただ、改めて衆議院の任期半分で何故今か?素人考えでは、前回の選挙で大勝した与党議席を最大限生かすべきで、4年の任期近くまで引っ張った方が、総理大臣としてやり遂げたい仕事が出来るのではないか?とも思えます。
そこは我々一般人では窺い知ることのできない膨大な要素と事情を総合判断しての決断なのでしょう。

ここで彼の政治家としてやり遂げたい仕事を考えてみます。
これはハッキリしています。憲法改正です。
これに明確な道筋をつけるには長期政権が必要で、最低でももう1回総選挙をある程度の数で乗り切らなければなりません。しかしここに時限爆弾とも言うべき消費税増税の要素が加わって来ます。来年からは国論を二分しそうな集団的自衛権の具体的な法案審議なども開始されます。
少しでも与党の議席を減らさずに、半分を経過した衆議員任期をリセットさせるには「今しかない」と判断したのでしょう。

ただ正直言って、梅之助としては今この時の選挙は複雑です。
安倍総理には長く内閣を率いてほしいのですが、その一方で「あの政党」の行方がとても心配なのです。ぶっちゃけ自民党の議席勝敗よりも。


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