好きな音楽の記事、続きます。
Asiaのサウンドに魅了された際に、このバンドのVoかつ中心人物のジョン・ウェットンを注目してみました。彼のハスキーな歌声はなかなか梅之助のツボを押さえていたので。彼はかつてKing Crimsonにbass&Voとして在籍していました。で、手に取ったのがコレ。多分82年か遅くとも83年には聴いています。もちろん買いましたよ、レコードで(その時代ですからね・・・・)。

 

Red: 30th Anniversary Edition/King Crimson

¥1,347

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1969年にデビューしたKingCrimsonの1974年の作品。本作をもってこのバンドは解散するのですが1981年に再結成しています
。もっとも、コアなファンには80年代以降のKingCrimsonをそれとは認めず、この作品で解散するまでの活動を実質的なKingCrimsonとみなしている人も多いですね。
梅之助もその一人ですが。
本作と69年のデビュー作のいずれかを、このバンドの最高傑作アルバムとして挙げる人が多い名作です。なかでもラストクレジットの「starless」はKingCrimsonのラストを飾るにふさわしい、抒情性と緊迫感、静けさと激しさが組み合わされた大作です。この曲を初めて聞いた時の感動と敗北感は、言葉に表現出来ない衝撃として迫ってきたのを今でもよく覚えています。KingCrimsonのみならず、プログレッシヴロックの最高傑作の一つと言っていい一曲です。

 

 

アルバム「Red」ジャケット写真の原型(実際のジャケットはウェットンの陰が逆になっており、反転させたものと思われる)

 

まあ、これだけ評価の高い作品なので、いくらプログレというジャンルが「重い」「暗い」「長い」「意味不明」であっても、特別に気に入っていて下さる著名人もいるわけで、その代表的な人がこの人。

 


俳優の高嶋政宏さん。
自身の93年発売のCDのカップリングとして、この「starless」を歌っています(原曲は12分以上あるので、Vo部分を中心に約3分弱で)。

とても上手です。彼のこの曲及びプログレに対する思い入れが伝わってきます。
なんでも、彼がプログレに出会った最初の一枚もこの「Red」だそうで、小学生から中学に上がった頃だそうです。また高校生の頃から「starless高嶋」と自称していたそうですから、相当な筋金入りですね。
今でもトーク番組などで音楽の話題になるとプログレトークが暴走する彼に、梅之助は大変親近感を持つようになりました。

一般音楽シーンの辺境に属すると思われていたプログレ、実は結構著名人にカバーされていたりします。意外とCM曲にも取り上げられています。
機会を見て、そんな紹介もしたいと思っています。


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