サンクレールの一番人気
「ふわとろクリームパン」
今のクリームパンには
三代目という名前がついています
それだけでも歴史を感じますが
そもそもサンクレールがなぜ
カスタードクリームにこだわり続け
クリームパンという人気商品になったのか
全世界が涙した!
1日1700個販売した
大人気商品
ふわとろクリームパン
誕生までの感動ヒストリー
みたいな感じで(笑)
じっくり振り返ってみます
今なぜ振り返る必要があるのか
その理由は別の機会として
私自身がパン屋を始めた頃のお話からスタート!
27歳まではサラリーマンの人生を歩んできた
若き下村泰広さん(現社長)は
両親に呼び出され、こう切り出された
おまえパン屋やらんか
えっ!今なんと?
だから新しくパン屋出店するから
おまえが店長としてやりなさい
まだその気はないからと
やんわり断ろうとした瞬間
来年の1月に
オープンするから
あと半年じゃん
付き合っている子はいるのか
付き合い始めた子はいるけど
じゃあ今度連れてきなさい
両親に過保護に育てられ
あまり逆らうこともなく
受け入れている自分がいて
結局翌月には彼女を連れて
両親に紹介する流れになってました
どのタイミングで
プロポーズしたか
覚えがないと言うと
また怒られそうですね
それでも
自分以上に世間知らずの彼女は
よくわからないうちに
パン屋に嫁ぐことを受け入れてくれたのですが
パン屋が開業して
ハードな日々の中で
毎日「だまされた」と
怒られる日々でした(未だに言われます)
イベントでは
ふわとろクリームパンだけで
1日2000個を販売することになるのですが
まだそんなことも想像すらできない時代
オープンに向けてパン製造の指導員に
ダメだしされるばかりの日々
これではアカンと指導員さんも
心配してくれて私にある提案がありました
店長!
自分でカスタードを炊いてみろ!
そんな言い方だったかは忘れましたが
とにかく厳しい指導員だったので
わかりましたというしかありません
とにかくお店の特徴(ウリ)を
つくらなきゃイカン
なんでそれがお店の特徴になるのか
考える暇もなくカスタードクリームを
炊けるようになるための特訓も追加されました
パン屋の星になれ!
パンもカスタードも
自分がやると上手くできません
それなりにはできますが
指導員さんが作ったものとは
見た目も味も全然違うものに
そんなこともわからんのか(あくまでもフィクション)
父親の聞いても
何故そうなるかは教えてくれません
今ならわかるんだけどなあ
技術のほかにもう一つ大事なこと
すでに20代後半なのに
いまだ人のために何か作ったこともない
ただ生意気な若僧にはわからなかったこと
これがわかるには
まだまだ時間が必要でした
次回予告
「試練の先にあるものは!」
若き店長は試練を乗り越えて
おいしいパンやカスタードクリームを
作ることができるようになったのか
世間知らずの夫婦が始めたパン屋さんに
大きな試練が訪れることに!
サンクレールとクリームパンの歩み②
次回もお楽しみに!