例えば、女性を差別している男性が女性になることはない。また、例えば、黒人を差別している白人が黒人になることもない。
しかし、難病や障害者に差別意識を持っている人が、難病や障害者になってしまうことがある。
自分が差別意識を持っているだけに、周囲から差別されることを恐れて卑屈になったり、閉じこもってしまったり、あるいは、自分の状況を受け入れようとしなかったりする人がいる。
逆に、自分よりも困っている人に対して優越感を覚えたり、他の難病や障害者に差別意識を向ける人もいる。
女性問題や人種差別のように、最初から健常者vs難病や障害者という2種類の人がいるわけではなく、何かの状態の程度の差があるにすぎない。
これが多分、難病や障害を個性と考えようと言われるゆえんなのだろう。
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