浅草の金寿司




帰りに頂いてきた楊枝入れ

昭和一桁生まれの
おばあちゃんが
お寿司を握っている

普通の会話に
昭和20年から25年は
仕入れが出来ないから
寿司屋はやらなかった

って出てくる。

浅草生まれ
浅草で空襲を受け
焼け野原

上野公園にみんな逃げ
知らない人に
食べるものを
くださいっていう事も
覚えた

銭湯が復活しても
入れない子が多い中で
銭湯のご主人が

家が焼けちゃった子は
その木を持っておいで 
そしたらそれで
タダでお風呂に入っていいよ

そんなことがあった時代

浅草の地価はあがり
昔からある店が
どんどん無くなっていく
また20件無くなると
おばあちゃんは言う

江戸前寿司は
シャリが赤いのを
ご存知ですか?

あれも、
屋台みたいにして
出していた
昔の、ネタを傷ませない
食中毒を防ぐ工夫
なんだろうと思う

おばあちゃんちの寿司屋も
歌舞伎座のような
屋台みたいになっていた

古くて
生臭くて^ ^
埃だらけだし
散らかってるけど

上でも2000円という値段

私は
寿司好きでも
割と苦手なものが多いのですが
光り物も匂わず食べられました

店が生臭いほうが
よほどヤバいけど

なんかとても良い話を
たくさん聞けました

他が閉まっていて
流れるように  
なかなかホラーな店だよ
と連れて行ってもらった
浅草、金寿司

江戸前寿司 を握っている
おばあちゃんに
会いに行ってみてね