生徒(特に初心者)に関する興味深い事。
それは多くの生徒はテクニックの覚えが悪いのは自分だけだと錯覚している事です。
彼らは先生に向かって覚えが悪く、上達が遅くてすみませんと申し訳なさそうに謝ります。こんな事を感じたことはありませんか?
心配無用です、それはあなただけではないのです。
殆ど誰もが新しいテクニックの量の多さにに苦労した経験があるでしょう。
ある生徒はガードからのスイープのバリエーションの多さを見て「消化ホースから水を飲もうとしているようだ」と語っていました。
しかし道場での時間が経つにつれ、問題は簡単になって行きます。
あなたがやるべき事は道場に来て、テクニックを反復すれば良いのです。
自身のテクニックを上達させ、そしてしっかりと覚えて行きたい生徒へ、練習での最高のアドバイスを教えましょう。
「クラスでインストラクターが教えたテクニックをスパーで試す」
その通りにやらない生徒も多くいます。
どうしても既に知っているテクニック、得意技を使ってスパーをする誘惑に駆られます。
テクニックで対処する事をやめ、パワー&身体能力で問題を解決してしまう事も良くあります。
スパーリングにおいて、「タップを何回取れるか、若しくは帯上の相手に取られないか」
といった間違った価値観を持たない事です。
これらがスパーリングでの成功の基準になってしまうのは間違いです。
自身の柔術を上達させる為に練習しているのであって、強さを証明する為に練習しているのではありません。
スキルの上達の為には快適なゾーンから出て、インストラクターが教えるテクニックを自身の柔術に組み込んで行く必要があります。
特に限定スパーリングは習ったテクニックを試す素晴らしい時間です。
経験上、私が見て来た中で最も成長速度の早かった生徒は、クラスで習ったテクニックをスパーリングで試していた生徒でした。
得意技に走りたくなりますが、早い成長の為には勝ち負けにこだわらず、クラスでのテクニックをスパーリングで試してみましょう。