夫婦で挑んだ日本初の洋食屋誕生物語

幕末の大阪でレストランとホテルを開いた料理人、草野丈吉と妻ゆき。日本の外交を支えた〈自由亭〉夫婦の奮闘を描く傑作長編。


「西洋の人間を知るには同じ物を食して躰で知ること」と五代才助(友厚)に背中を押され長崎で小さな洋食屋を始めた草野丈吉と妻ゆき。


やがて亀山社中に陸奥宗光、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星の如き男たちが贔屓客となり。。。幕末から維新、明治激動の時代の外交を西洋料理で支えた自由亭。その一皿は深い「志」の味がする。



一気に読んだ。作中に出てきた、ツワブキを佃煮にするってこれ?

作中で、簡単に身内が、知人が亡くなっていく。風をこじらせて、そんな理由でだ。私の曽祖父母も、30歳24歳で没し、祖母の兄弟も若くして亡くなっている。死が身近である。
だからこそ、生きている事に真剣でがむしゃらになれるのかな。