近くの漁港で海鮮祭りがありました。海の幸をたっぷり、と思いましたが氷雨なので行くのはやめ家の中で閉じた貝のようにじっとしてました。
私のお目当てはハマグリです。手のひらで包み隠せない大きな本体に、濃厚な旨みを宿したプリプリ肉厚が鎮座する。もう蒸すか焼くか煮るかすするか早う食べたいと気持ちが前のめりになります。そんなハマグリですが、
大きくなって帰ってこいよと稚貝は海に放たれ、海に育てられ大人になったハマグリは私達の食卓に上がります。中には魚の餌になったり、潮に流れ彷徨ったり。
農業のように収穫が予想できない海洋大牧場ですから自然まかせ自然だのみ。海幸を大変ありがたくいただきます。
昔は良かったシリーズでいくと、その点それこそ海が豊かな時代は、誰もが自由にわんさか取り放題で恵をいただいていました。波乗りの時は休憩がてらよく踏んで(足で探す)いました。
見つけたはいいものの波に体が揺れるのをこらえ、必死で足の親指先でハマグリを離しませんでした。取り上げたハマグリはまさに宝物でした。
そんな宝物をうまいうまいもう一個!と、いつまでも食べられたらいいなと思います。今日も稚ハマグリは沖へ沖へと。