昨夜涼みに外に出ると、夜空にはほぼまん丸のお月様がぽっかり浮かんでました。秋の気配を感じていると、お隣の庭にまん丸ふっくら柿が実ってました。
柿と言えば、実家に柿の木がありました。それは渋柿です。少年は(私です)今年こそは甘くなってるだろうと食べては、あぁ今年も渋〜い、ぺっとやってました。急には甘くなりません。いやずーと渋いです。
そんな渋柿どうする、と少年は思い秋を過ごしてました。するとある日おじいさんはほれ食ってみろ、と表面に白粉がかかった萎びた物を差し出しました。得体の知らない物に、こんな物食えないと言うと、いいから食ってみろ美味いからと言います。
えぇっと思い口に入れ噛みだすと開口一番、ほんまや!。少年は美味い事この上ない甘さにびっくり。おじいさんはニヤニヤしてやったりと得意げな表情で、それはなお前がぺっとやったあの渋柿だぞと。
渋柿には、渋柿だけど食べてもらいたい意地があったんだと思った瞬間です。
もうあの得意げなおじいさんはいません。また渋柿もありません。秋になると思い出す、渋くて甘い柿のお話でした。
ー今日は朝から曇り空。お月見無理かなと思っていました。しかし、午後から晴れ間が広がりもしやと思ったら、まん丸のお月様が昨日の様にぽっかり浮かんでいました。
